命の日。 | 森の暮らし

森の暮らし

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或る日とつぜん
この地球という星に
オギャーと産み落とされ
そして誰もがいつかは
この星を去らなければならない時が来る。

男も女も。
老いも若きも。
お金持ちでもそうでなくても。
命あるものすべて
例外なく、
必ず。
そう、絶対に・・・

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彼女は、この一冊の本を残し、
地球を離れ、宇宙の住人になりました。

「才能ある人間は逝くのが早い…」
無能な私は
いつもそう思います。。。

彼女が旅立った日から
数年が経ちましたが、毎年この日になると想い出すのです。
日中、天から小雪が舞い降りる
今日よりもっと寒い日でした。。。

真ん中に大きく引きのばされた写真には、もう何年も会ってなくて、すっかり大人になった彼女がやさしく微笑んでいました。

その朝、いつまでも起きて来ないので家族が部屋に行くと、
深紅の海の水面に浮かぶような
蒼白の彼女。。。
もう二度と目覚めることはなかったのです。
…死因は、クモマッカでした。
若い人の場合、この病はほとんど助からないと聞きます。

この一冊の本を出版するために、数日間はコンツメテ執筆していたのだそうです。

30年余の人生・・・

歩みののろい私より
ずいぶん早く駆け抜けていきましたね。

命日の今日、再び『蝶』を読み返してみました。

今の私でもまだこれだけの創作力はない、いやむしろ昔より脳が退化し始め、
感性も鈍くなり・・・
もう文章なんて到底書けないのかもしれないけど。


かほるさんと出会ったのは、
小学生の頃―
学年も違うし、通っている小学校も異なる。

同じバレエ教室に通う
仲良しグループのひとりで。
お喋りな私のそばに気が付くといて、そしていつも私達のお喋りを聞くだけで、彼女の声を知らないくらい寡黙な人でした。

彼女の弟さんとも10代の頃、同じバイトをしていましたが、やはり無口で物静かな印象。他に兄二人もたまたま知っていて、お母さまにも昔は随分お世話になったんです。

カレーを作る日が週に一度火曜日だったかな、決まっていて、男所帯で家族が多いから大量に作るといい、いつも鍋いっぱいのカレーをおすそ分けしていただいていたんです。だから、我が家も毎週週一は必ずカレー曜日でした。

互いの母親がママさんバレーで仲良しだったのでね、何かとご縁があるんです。

本を開いた扉のページにはこんな引用文...メモ

『ティル・ナ・ノグと呼ばれる国がある。
「常若の国」という意味であるが、その国には年齢も死もなく、またそのあたりには涙も高笑いもともに絶えている。
……語り継がれている多くの話によれば、このティル・ナ・ノグは妖精たちの好みの棲み家である。』
(「ケルト幻想物語」W・Bイエイツ編)

かほるさん
いつまでも若く歳もとらず、静かに微笑んで
妖精の国から私達を見守っていてくれてるに違いないですねキラキラ





私はといえば
相変わらず…
かなりの長生きでもしなければ
人並みのことすら成し遂げられないってくらいの
スローペースで人生を歩んでおります。

このすろーらいふな私の人生に
課せられた目的は一体何なのか、いまだ探し求め
彷徨い続ける日々です。。。

人はこの星に
生きていたという『証』を
残したいのかもしれない、
貴女のように・・・