この地球という星に
オギャーと産み落とされ
そして誰もがいつかは
この星を去らなければならない時が来る。
男も女も。
老いも若きも。
お金持ちでもそうでなくても。
命あるものすべて
例外なく、
必ず。
そう、絶対に・・・
![森の暮らし-image014.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20110226/22/coffee-milk777/df/39/j/t02200337_0354054311076847174.jpg?caw=800)
彼女は、この一冊の本を残し、
地球を離れ、宇宙の住人になりました。
「才能ある人間は逝くのが早い…」
無能な私は
いつもそう思います。。。
彼女が旅立った日から
数年が経ちましたが、毎年この日になると想い出すのです。
日中、天から小雪が舞い降りる
今日よりもっと寒い日でした。。。
真ん中に大きく引きのばされた写真には、もう何年も会ってなくて、すっかり大人になった彼女がやさしく微笑んでいました。
その朝、いつまでも起きて来ないので家族が部屋に行くと、
深紅の海の水面に浮かぶような
蒼白の彼女。。。
もう二度と目覚めることはなかったのです。
…死因は、クモマッカでした。
若い人の場合、この病はほとんど助からないと聞きます。
この一冊の本を出版するために、数日間はコンツメテ執筆していたのだそうです。
30年余の人生・・・
歩みののろい私より
ずいぶん早く駆け抜けていきましたね。
命日の今日、再び『蝶』を読み返してみました。
今の私でもまだこれだけの創作力はない、いやむしろ昔より脳が退化し始め、
感性も鈍くなり・・・
もう文章なんて到底書けないのかもしれないけど。
かほるさんと出会ったのは、
小学生の頃―
学年も違うし、通っている小学校も異なる。
同じバレエ教室に通う
仲良しグループのひとりで。
お喋りな私のそばに気が付くといて、そしていつも私達のお喋りを聞くだけで、彼女の声を知らないくらい寡黙な人でした。
彼女の弟さんとも10代の頃、同じバイトをしていましたが、やはり無口で物静かな印象。他に兄二人もたまたま知っていて、お母さまにも昔は随分お世話になったんです。
カレーを作る日が週に一度火曜日だったかな、決まっていて、男所帯で家族が多いから大量に作るといい、いつも鍋いっぱいのカレーをおすそ分けしていただいていたんです。だから、我が家も毎週週一は必ずカレー曜日でした。
互いの母親がママさんバレーで仲良しだったのでね、何かとご縁があるんです。
本を開いた扉のページにはこんな引用文...
![メモ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/321.gif)
『ティル・ナ・ノグと呼ばれる国がある。
「常若の国」という意味であるが、その国には年齢も死もなく、またそのあたりには涙も高笑いもともに絶えている。
……語り継がれている多くの話によれば、このティル・ナ・ノグは妖精たちの好みの棲み家である。』
(「ケルト幻想物語」W・Bイエイツ編)
かほるさん
いつまでも若く歳もとらず、静かに微笑んで
妖精の国から私達を見守っていてくれてるに違いないですね
![キラキラ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/123.gif)
私はといえば
相変わらず…
かなりの長生きでもしなければ
人並みのことすら成し遂げられないってくらいの
スローペースで人生を歩んでおります。
このすろーらいふな私の人生に
課せられた目的は一体何なのか、いまだ探し求め
彷徨い続ける日々です。。。
人はこの星に
生きていたという『証』を
残したいのかもしれない、
貴女のように・・・