​珈琲でゆったり、和んで、楽しんで
珈琲の家 和悠楽(わゆら)です。

いつもブログをお読みいただき
有り難うございます。

焙煎の仕方でよくある嘘が
水分量の違いで焙煎の仕方が変わる
って言う話です。

水分計まで使って、
焙煎する方もいますが… 

こんな嘘に振り回されないで下さい。

もし本当に生豆の水分量が
焙煎に影響があるのだとしたら、
生豆の一粒一粒の水分量を
揃える必要がありませんか?

生豆の水分量を気にして、
焙煎に悩むのは、
本当に無駄な時間です。




​生豆は多少の水分を含んでますが、

そもそも保管状況や季節によって、
水分量は変化しますし、
産地によってもまちまちです。

生豆は、加工品ではありません。
植物の種子ですから、
その時々の環境で、
水分を吸ったり吐いたり、
呼吸をしているわけです。

生豆の水分量が少ない例だと
エイジングがあります。

生豆をエイジングをすれば、
水分量が減って焙煎しやすくなる
といったような記事を
みることもありますが、
コレが正しい焙煎、
正しい考え方から書かれたものかは
わかりません。

エイジングの目的は水分量を減らす
事が目的ではなく、
珈琲の渋みのもとであるタンニンを
甘味に変える為に行っています。

エイジングをすれば、
必ず美味しく焙煎出来るか? 
と言うと、そういう訳ではなく、
焙煎の仕方が悪ければ、
決して美味しくはなりません。

水分量の多いとか少ないは、
焙煎しやすいとかしにくいということ
とは、全く関係がありません。


​次に生豆の水分量が多い例だと、
生豆を水洗いしてから焙煎する方法
があります。和悠楽でもよく行う
焙煎方法でもあります。

普通の焙煎と
水分を吸った豆の焙煎で、
焙煎の仕方が変わるか?
と言ったら、何も変わりません!

蒸らしダンパーという工程で
生豆の水分量のバラつきを
均一にするなどと言う焙煎方法を
教えている方がいますが、

ダンパーには
水分量をコントロール出来るような
機能も性能もありません。

同じ焙煎で悩むのなら、
正しい工程と正しい熱量の組み合わせ
を作り上げることに
全力を注いでください。