珈琲でゆったり、和んで、楽しんで

珈琲の家 和悠楽(わゆら)です。


いつもブログをお読みいただき

有り難うございます。


日に日に暖かくなって、春めいてきました。


白木蓮、スイセン、そして桜

外へ出るのも楽しくなって来ました。


沢山の花が咲き始める

この時期になると、

思い出す事があります。


焙煎をはじめて2年目の春と3年目の春

もう無理だ…。

死んでしまいたい…。

そう思いながら、焙煎を繰り返しました。


始めたばかりの頃は、何も分からず、

教わったこと、本に書いてある事の

近くに正解があると思い込んでいるんです。


2年目…

ニュートラルや蒸らしと言うのが、

特定の設置環境から偶然生まれる焙煎で、

普遍的に正しいわけではないことが

理解できてきます。


季節や天候、豆の品質や産地

それらによって焙煎が変わる…

そんな事は無いことがわかってきます。


ただ、珈琲の化学変化を

理解出来ていない。

そういう事がわかります。


とは言っても…、

科学的に正しい焙煎が見つけられず、

鮮度が大事だと嘘をついて商売する

そんな状況は簡単には変えられません。


焙煎をするのが

嫌で嫌でたまりませんでした。


3年目…

焙煎機メーカーが

他店で問題があった焙煎機を

何の問題も無い焙煎機と偽って

販売した事が分かります。

悔しくて眠れない日が続きました。


こんなことも、

自家焙煎をやっている人間の

リアルな世界です。


そこまで追い込まれないかたは、

本当にラッキーだと思います。


この季節になると、

焙煎が苦しかった日々を

思い出します。


あの日々があるから、

今の自分がいます。


正直に、焙煎が楽しいと言えます。


当然…

楽しいと思えるのは、

沢山の人の支えがあったからです。


家族だったり…

お客様だったり…


本当に、感謝しかありません。


こうして

当時を振り返ることができるのも、

沢山の人の支えがあったからです。


本当に有り難うございます。