沖縄問題を考える(2) | M子の乳癌日記

M子の乳癌日記

浸潤性乳癌と診断されたので自分の観察日記を始めました

気管支炎の症状が出て発熱から8日目、インフルエンザと診断されてから4日目、毎晩ぐっしょり寝汗をかいて、薄皮を一枚ずつ剥ぐようにしてだいぶ回復してきましたが、まだ少し症状が残っているようです。どうも、左側腋窩リンパ節を全部取ってしまったせいか、風邪をひくと肺炎になりやすく、治りにくい傾向があるのですが、インフルエンザも同じですね。

 

さて、昨日のお話の続き。

日本のことを欧米社会ではFar East(極東)と言いますが、私たちが子供のころから慣れ親しんだ世界地図ではその意味が分かりませんね。だって、日本列島は世界に中心にあるんですから。

 

 

でも、欧米社会はじめ、世界の殆どの人たちが見慣れた地図はこうなっています。

 

上の地図なら、日本はまさに極東ですね。

私がフィリピンの難民センターにいたころ、ICMC(The International Cathoric Migration Commision)という団体がそこでインドシナ難民に受入国(ほとんどUSA)の言葉(つまりほとんどの場合英語)や文化などを教える学校を運営していました。そこが世界地図をプリントしたバッジを作っていて、私にもくれたのですが、なんとその地図には日本列島がありませんでした!極東のキリスト教徒が少ない小国など、どっちでもよかったのでしょうね。

 

要するに、私たちは皆自分が生まれたところが世界の中心だと思っているわけですが、ここで言いたいのは視点が違えば各国の地理的関係が大きく違って見えるということです。

 

そして、中華人民共和国から太平洋を見ると、樺太と沖縄を含む日本列島が台湾と列をなして太平洋に向かって蓋をしている格好になります。合衆国にとって代わって世界覇権を狙っている中国共産党帝国にとって、何とも邪魔なわけです。逆に言うと、合衆国とその同盟国にとって樺太、日本列島、台湾は安全保障上ものすごく大切なテリトリーであるわけです。

たまたまそういう地理的ポジションにあることが、常に日本と沖縄、台湾を覇権争いの中心に置いてきたわけですね。

そして、不幸なことに沖縄諸島は面積が小さい島が海に点在しているという、極めて狙われやすい立場にあります。

ここに軍事基地を置かなければ、すぐに竹島の二の舞になりかねません。良いとか悪いとか、戦争反対とか、右とか左とかのイデオロギーなど全て無意味な現実がそこにあります。

 

で、あまりブログで長々と書くのもよろしくないので、話を思い切り端折りますが、「普天間の基地は住宅密集地にあって危険だからどかせたい」となると、代替え地が必要なのは当然のことですよね。で、美しい辺野古の海を埋め立てることにされてしまいました。辺野古だけでなく、沖縄は、というより日本列島のすべての海は大切な環境資源です。人間だけのものでないこと確か。そして辺野古のサンゴ礁やジュゴンたちやその他すべての美しい生き物を守るには、そこを埋め立てずに普天間基地に代わるもしくはもっと効果的な軍事的要塞の移転先を別に考えなければなりません。誤解のないように言いますが、私は日本の国土に外国の軍事基地があるのはものすごく嫌です。でも、憲法9条で手足を縛られ、今や米国と並ぶ軍事大国になってしまったChinaに対抗できる軍事的抑止力を持たない今の日本にほかの選択肢はあるでしょうか。

 

まずそこを踏まえて現実的な方法を考えなければ、単に署名活動やデモなどで反対しても解決策は見つからないと思います。

 

結局長くなってしまいましたが、まだ話は終わりませんので、次回につづく・・・