「わかりにくく難解なことを分かりやすく伝える」ことを職業としている私。今回は、ネットで話題になっているビタミンC化粧品について、なるべく簡単に書いてみようと思うよ。
文字でどこまで伝わるか不安だけど、参考にしてみてね。
ビタミンC化粧品に配合の規制はない
ぽんかん🍊スキンケア処方開発@cosmeresearch
L〇K様素人質問で恐縮ですが、「医薬部外品のビタミンCの濃度は3%までと決められている」とありますが、その根拠となる資料をお示しいただけないでしょうか。お恥ずかしながら私は存じ上げず、こちらの投稿で書かれているその専門家の方にご教示いただきたいのですが。 https://t.co/OJ1OWQbiDH
2023年05月26日 22:06
事の発端はこちら。
なぜか配合濃度に上限があるかのような情報が出た模様。
まず、配合に関する規制について理解していこう。
レッツゴー(死語)
配合の規制にある誤解を解きたい
「配合に規制がある」
と聞くとまず誤解されるのがこれ。
きっと毒性強いのね!!
きっと危険な成分なのね!!
このフィルターを外して欲しい……
これは、化粧品に限らず食べ物もだけれど…
毒物が配合できないのは当然
なのです
どの業界の配合規制成分にも、わざわざ「サリン」とか「アスベスト」なんて書かれてないでしょ?
毒物を配合したら逮捕ですよ……
一般消費者が自由に購入するものに、人体などに対して危険な物は配合できないということをまずは覚えておいて欲しい。
人体に大きな害があるとわかっている成分が化粧品に配合できないのは当然のこと。
では、配合規制とは何なのか?
医薬品、医薬部外品(薬用化粧品)、化粧品には
明確な効果の違いがあります。効きめの範囲も違うし、一時的に使うものと毎日使うものに分けられている。
なので、
効きすぎないように
配合に規制がある成分があります。
他に、化粧品として人体に使用するには不適切なものや入れすぎるとなんらかの効果(副作用)が出てしまうものなども配合を規制してるね。
化粧品が医薬品みたいに効いてしまったら困るもんね。毎日塗れなくなっちゃう
あと、刺激性が強いものも困るね。
医師の処方箋なく自由に購入できるのが化粧品の最大の利点。薬は効きすぎたら医師に伝えればお薬の変更ができるけれど、化粧品は誰でも自由に買えるもの。
効きすぎてしまうものも、肌には塗らないでおきたいものも配合の規制があるよ。
効きめ(効果)とは?
例えば、頭痛薬。
飲むとすっきりする人もいれば、飲むと吐き気と目眩を感じる人もいる。
「効きめ」は良いことも悪いことも起こります。
良い効果➡効きめ
予想外の効果➡副作用
どちらも「効果」であることは変わりないわけです
この「効果」ですが、
化粧品や医薬部外品は「緩やか」であることが法律に定められているので(医薬品医療機器等法)
様々な成分に配合の規制があります。
良くも悪くも効きすぎないように、毎日安全に使えるように定められているわけです。
配合が規制されているもの
化粧品や医薬部外品(薬用化粧品)に配合が制限されているものについては、ポジティブリストやネガティブリストに掲載されているよ。
化粧品を学んだ人にはおなじみですね。
![凝視](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/629.png)
![グラサン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/021.png)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230527/11/coeurbeauty-co-ltd/33/51/j/o0840108015290022204.jpg?caw=800)
![ダウン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/175.gif)
今回の件に関連した資料
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230527/11/coeurbeauty-co-ltd/9d/fc/j/o0869108015290022212.jpg?caw=800)
![おねがい](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/005.png)
![飛び出すハート](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/610.png)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230527/11/coeurbeauty-co-ltd/98/b6/j/o0851108015290029142.jpg?caw=800)
情報って難しい
化粧品の基礎を学んでる人はわかる。
化粧品は毎日使って肌の健康を保つもの。
30歳の肌のまま、40歳になることを目指したいよね
医薬部外品(薬用化粧品)は、毎日使ってシミやシワなど防ぎながら健康な肌を保つもの。
薬の成分は化粧品に配合できないし、
薬のような効きめのものは化粧品として販売していません。
薬のような効きめのものは 薬 です。
美容や化粧品は関連する法律や規制、業界基準が数多くあるのだけれど、資料の難しさも相まって誤解されがち。
川上愛子@aykh_
ネットには誤情報が多すぎて、一般消費者がネットから情報を得ることが難しくなってる気がするな……。
2023年05月27日 08:42
![オエー](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/626.png)
だから、広告も難しい
化粧品は、事前申請の関係もあって
広告だけ見て「違反だ!!!」と決めつけるのは難しいものもたくさん。
化粧品の効能効果の範囲は定められているから分かりやすいのだけれど、医薬部外品になると申請の全てを私たちが確認することは無理でもあるのです。
○○なら書ける!
○○なら書けない!
なんて、○✕クイズじゃないところが難しいところでもあり、広告の面白さでもあります
景品表示法はもっと難解だよねガクブルしちゃう
餅は餅屋
化粧品の専門家はやはり「化粧品開発者」です。
日々、原料に触れ、予算や期日、営業計画も関連する中で新しくて消費者の満足度が高い商品を開発するって至難の業
でも、私たちも少しづつ「知る」ことはできる。
化粧品ておもしろいなー
美容って奥深いなー
勉強するの楽しそうー
やりがいありそうー
と思った方は、一緒に美容の世界を知っていきましょうANSEMで待ってる。笑
まだまだ奥深い化粧品や法律の世界。
永遠に終わりがないので、長く楽しめ(?)ます。笑