「小顔矯正」「巻き爪矯正」

それって広告表示できないじゃないの!!!

ブログの題名を見て、そう叫んだあなた。正解です。100点。


こんにちは。日本爪肌美容検定協会(通称アンセム)の川上です。

 

今日はさ、法律のことは後にして、お客様が気になる「効果」について深堀りしてみたいわけ。

だから、イメージしやすいようにそんな題名にしてみました。

あと、プライベートをさらけ出すSNSをやっていないので、最近おいしかったものなどの画像を貼るが

そこはぬるい目で見ててほしい。なぜならここは「ブログ」で「日記」なのだから。

散歩が何よりも好きな私の食べ歩き率は高いのだ。

 

  小顔矯正って効くの?

先日、Twitterでも話題になったメニュー。

 

顔が小さくなるの?

 

と聞かれたらNOと答える。骨は押しても動かない。

生命維持に必要な組織とか内臓を守る役割もあるのに、押したくらいで動いたら困る。

動くほど押したら皮膚が破れてるだろうし、骨折するよね。

 

顔を小さく見せることはできるの?

 

と聞かれたら、半分YESで半分NO。

めっちゃ浮腫んでるとか、顔が凝ってるとか。

そんな日のすっきり効果は絶大な気がする。

私もTVの収録前日にお願いすることがある。

 

でも、普段からめぐりがいい人はあんまり変化を感じないはず。

そして、浮腫む原因を改善しないと、次の日にまた浮腫んだりする。

 

 

知識や技術がない施術者なら、こすったりひっぱったり押したりすることでの肌への負担も大きい。

皮膚科学や筋肉のこと学んでる人は、触ったか触らないかくらいの力で優しくすっきりさせてくれるよね。

 

そして、知識があるからこそ「小顔メニュー」なんて宣伝もしていない気がする口笛

メニューの根本がリラクゼーションにあることは知っているだろうし。

 

私が通っているところはフェイシャルからデコルテまでの「オイルケア」というメニュー名。

フェイシャルからデコルテまでを、めぐりのリズムにそってオイルでケア。


大切な日の前日にどうぞ。


その説明を読むだけで、身体を理解してケアしてくれるのだなと納得のメニュー。

(知識深い方だと知っているので、変なことしないという安心感も元々あるおねがい)

 

全く効果がないのか?

 

と言われたらNO。

あの「他人の手に癒してもらえる」効果はエステならでは。

リラックスする時間や気を緩めてうとうとするような時間は、美容にも最重要。

自分をリセットする意味でも美容効果は高いと思う。


利点はいろんなものがすっきりすること。

難点は皮膚刺激がたるみやシミの原因にもなりうること。


どちらを優先するかはその日によると思う。

 

 

  巻き爪矯正って効くの?

まず、大前提として、長年口腔外科に居たからこそ言いたい凝視



医師が行う歯科矯正だって、ものすごい時間がかかるし、管理が悪いと元に戻ったりし始めるんだZ。

人の身体を矯正するってとても難しい。

歯科矯正にあたっては、顎関節や咬合・無意識の噛み癖・歯茎・成長・

美容的な見た目etc....全ての兼ね合いを見ながらゆっくりとやっていて、

歯科矯正専門の知識がないと歯科医師だって難しいのだ。

 

ネイリストや巻き爪サロンで行っているのは

 

「爪があたらないように爪の形を整える」

 

こと。

 


足の施術が長い人は詳しいのだけれど、爪があたってチクチクするって巻き爪だけが原因ではなし。

 

電球腰が悪くて歩くとどこかの角度で爪があたる。

電球ダンスをしていて踏み込んだ瞬間にあたって気になる。

電球つま先を使って歩いてないからふとした瞬間に爪が気になる。

電球浮腫み予防のタイツを履きすぎたのか、爪先が丸くなって切りにくい

etc.....

 

その他、薬や治療の副作用とか、内科的要因も多々ある。

そこをカウンセリングしながらあたらないように整え、アドバイスもできるのがネイリストたち。

 


何をやっても巻いてしまう先天的な生えに関することは医師が行うし、

出血も伴っているならそれは「陥入爪」に値するわけで治療が必要。


 

お客様とも医師とも連携しながら「歩きやすいように」爪を整えるのはネイリストがプロ。

 

寝たきり予防など介護の現場でも大活躍しているのがネイリスト。

 

 

  いつの間にか楽になったな、はある

小顔のケアも巻き爪のケアも、医者に行くほどではないものを継続的にケアしていたら

いつの間にか楽になったな、はもちろんある。

 

でもそれは「治った」ではないのです。

治療が必要なものだったら病院に行かないと治らないからね。

治療をできるのは医師。

明確に職域がわかれているのです。

 

 

美容と医療はとても近い場所にあるのだけれど、だからこそ、美容施術者は無責任な施術をしません。

 

顔の浮腫みが内科的な病気の可能性もあるし、

巻き爪が内科的な病気の可能性もある。

 

それを知っているからこそ「巻き爪が治る」「痛みがなくなる」なんて簡単に言わないし、

「小顔になる」なんて言わないわけです。

 

 

そして、全ては知識がないと予測すらつかないこと。



技術者は「技術」が全て。

そして、技術を支えているのが知識。

 

お客様も、安さばかりで店舗を選ばないでいて欲しい。




施術者が何年もかけて学ぶ技術と知識は、薄利多売できないのです。知識が増えると材料にもこだわり強いしね笑い泣き

 

 

  だから広告に「矯正」を使うことは嘘である

 

ということで、巻き爪の矯正や小顔矯正など「矯正」というワードは広告に使えないわけです。

できないのに書いたら嘘になっちゃう。

骨盤矯正などでもだいぶ措置命令出ていますよね。

 

小顔になる効果を標ぼうする役務の提供事業者9名に対する景品 表示法に基づく措置命令について

 

整骨院を経営する事業者に対する措置命令について

 

 

景品表示法というのは、仕入れ販売をする私たち事業者には適応されません。



B to Bというやつですね。



なので、なにも知らないまま、ディーラーさんのパンフレットのままに広告をしたら、私たち広告主が責任を負うわけです。

 

「メーカーがそう教えてくれたから」



この言い訳が通じないからこそ、広告リテラシーが必要なのが事業主たち。

 

自分のお店や自分自身を守るためにも、

そして、お金を払って通ってくださる方のためにも、

しっかりとした基礎知識と広告の決まりを知ってほしいなと思っている私です。