本日の肌育成ポイント
『肌は自分でもがんばれる』

肌育成スペシャリストの川上愛子ですおねがい

Twitterで「化粧水、美容液、乳液を浸透させるには1分かかると〇社のBAさんが言っていた」というツイートがエラい拡散されていました。

BAさん、多分、違うことを伝えたかったんじゃないかな~
(もしくは、皮膚に詳しくないか)

と、1人モニョっていた私キョロキョロ


今日は、140文字では語れない、化粧品の「浸透」についてです。


①肌に水は浸透するの?
「浸透する」という言葉のイメージが、
カラカラに乾いたスポンジに水をかけて
ビシャビシャになるイメージならちょっと違うアセアセ

個人差はあれど、人間の約60%以上は水でできているわけで、元々水分を持っています。
乾いたスポンジと同じではないわけです。


人間はどんなときも水分を持ち、汗をかいたり蒸発したり。体内のあちこちでは水がいろんな役割を果たしております。


外側から水をかけると、皮膚の中の水と外側からの水が混じりあったりしますが、
肌の奥深くどこまでも水分が浸透していくわけではないわけですキョロキョロ


「人体」というコップにも限界がある

というとわかりやすいかな?
角層がたくさん水分を含むと「ふやける」なんて現象も起こりますねおねがい



②化粧水は浸透するの?
水分は乾いたところに染み込みますよね。
でも、お風呂上がりなら肌は水分でいっぱいです。


お風呂から出た途端に、肌に馴染んでいたはずの
水分(お湯)はどんどん蒸発するし、化粧水の水分も肌に付けたらやっぱり蒸発するし。

「水分」は蒸発するのでありますキョロキョロ

だから、
なるべく肌の上に残って
膜を張って水分を逃さなくするような
しっとり処方だったり、
蒸発するままのさっぱり使用感とか、
水分を馴染みやすくする成分とか、
メーカーにもよるし
ブランドにもよるし
コンセプトにもよるし
化粧品の処方ってほんっとーーーーーに様々。


「1分押さえつけたら化粧水が浸透する」なんて
ないわけです。


③肌とコットンで見比べてみよう

人の身体は「角層」というものに守られています。
肌の一番外側の皮膚です。
厚さは約0.02mm。

化粧品や美容機器、エステなどが影響を与えていいのは角層までです。
その下は、医師免許を持ったお医者様のお仕事になります。

お医者様が開発してようと薬用化粧品であろうと、特許成分であろうと
化粧品 として販売される限りは、角層までの効果。そして、「即効性」があってはいけないので
緩やかな効果です。


角層の外側には「皮脂膜」という脂の膜があり、
角層の隙間も「細胞間脂質」という
脂がみちみちに詰まっています。

もちろん水分も含んでますが、
とにかく脂がいっぱいキョロキョロ

人の肌って脂に守られていますキラキラ

だから若い人ほど水を弾きますよねてへぺろ


脂と水分をまとった角層がラップのように体内を守ってくれているわけです。
角層を大きく失うと24時間以内に死亡するのだとかえーん



コットンは厚さ約0.8mmくらい?
(メーカーによるか)

基本的には乾いてますね。
コットンはカラカラに乾いているからこそ
化粧水つけるとあっという間に染み込みますね。
新品でも古くても水分を含みます。
もともと、乾いてるからね。

水分を多く含ませたコットンはもう水分を含めません。


ましてや、皮膚と同じように油と水を含ませておいたら水分の入る余地はなしガーン


皮膚の角層は0.02mmしかありません。
「1分で浸透する」て
どこからきたの???

だからこそ、
きっとBAさんは違うことを言いたかったのではなかろうか.....と思うのです。


1分間おさえててもいいと思いますけどね。゚(^ω^;)゚。
別に、害はないし。

でも、肌の乾燥対策なら
1分も水分の蒸発を待たずに
美容液とか付けるほうがいいですよねおねがい


肌の乾燥が気になるなら、
自分の体内にある皮脂や水分をしっかり活かして、
それでも足りないなら
補う
これが化粧品です。


皮脂のような成分にするのか
水を蓄えてくれるような成分にするのか
個人差もあるし年齢差もあるし
体質も関係してくるので、
肌を健康的に保ちたいなら、
まずは、自分の身体のことを知るところから始めてみましょ~キラキラ