プラント・ハンターが見つけたアジサイの話
アジサイについての ふかーい 混みいった めんどくさい「のんちく」まず うちのパークに咲いている いわゆる「アジサイ」は「アジサイ属」の一つで ハナミズキなどの親戚(そう言われれば 似てなくもない)[data-toc]{background:#ffffffd9;border:1px solid var(--color-border-medium-emphasis,#08121a4d);border-radius:8px;display:flex;flex-direction:column;gap:8px;padding:12px 16px}[data-toc] h2,[data-toc] ol,[data-toc] p{margin:0}[data-toc] .toc-header{align-items:center;display:flex;font-weight:700;gap:12px}:is([data-toc] .toc-header) h2{color:var(--color-text-medium-emphasis,#08121abd);font-size:.875em}[data-toc] .toc-empty-message{color:var(--color-text-low-emphasis,#08121a9c);font-weight:400}:is([data-toc] .toc-empty-message) p{font-size:.75em}[data-toc] ol{list-style:none;padding:0}:is([data-toc] ol) .last.collapse a{border:none}:is([data-toc] ol) a{border-bottom:1px solid var(--color-surface-tertiary,#08121a14);display:block;font-size:.75em;padding:6px 0;-webkit-text-decoration:none;text-decoration:none}[data-toc] .h4,[data-toc] a{color:var(--color-text-medium-emphasis,#08121abd)}[data-toc] .h2{font-weight:700}[data-toc] .h3{font-weight:400;margin-left:8px}[data-toc] .h4{font-weight:400;margin-left:16px}[data-toc] [role=button][aria-expanded]{align-items:center;display:flex;font-size:.75em;font-weight:700;gap:4px;justify-content:center;padding:4px 0;text-align:center;-webkit-text-decoration:none;text-decoration:none}[data-toc] [role=button][aria-expanded=true]:after{mask-image:url("data:image/svg+xml;charset=utf-8,%3Csvg xmlns='http://www.w3.org/2000/svg' width='24' height='24' fill='currentColor' viewBox='0 0 24 24'%3E%3Cpath d='M20.97 14.55c0 .26-.1.51-.29.71a.996.996 0 0 1-1.41 0l-7.29-7.29-7.29 7.29a.996.996 0 1 1-1.41-1.41l7.29-7.29c.78-.78 2.05-.78 2.83 0l7.29 7.29c.19.19.28.44.28.7'/%3E%3C/svg%3E")}[data-toc] [role=button][aria-expanded=false]:after,[data-toc] [role=button][aria-expanded=true]:after{background:var(--object-low-emphasis,#08121a9c);content:"";display:block;height:1rem;mask-size:contain;width:1rem}[data-toc] [role=button][aria-expanded=false]:after{mask-image:url("data:image/svg+xml;charset=utf-8,%3Csvg xmlns='http://www.w3.org/2000/svg' width='24' height='24' fill='currentColor' viewBox='0 0 24 24'%3E%3Cpath d='M3.05 9.45c0-.26.1-.51.29-.71a.996.996 0 0 1 1.41 0l7.29 7.29 7.29-7.29a.996.996 0 1 1 1.41 1.41l-7.29 7.29c-.78.78-2.05.78-2.83 0l-7.29-7.29c-.18-.19-.28-.44-.28-.7'/%3E%3C/svg%3E")}[data-toc]:has([role=button][aria-expanded=false]) .last:not(.collapse) a{border:none}[data-toc]:has([role=button][aria-expanded=false]) .collapse{display:none}[data-toc]:not(:has([role=button][aria-expanded])):not(:has(.collapse)) .last a{border:none}:is([contenteditable=true],.no-js,#no-js) [data-toc] .collapse{display:revert!important}目次 名前の由来 アメリカ由来のアジサイ 日本種の紫陽花名前の由来アジサイは英語で「ハイドレインジア (Hydrangea)」と呼ぶけれどこの名称はもともと広義の「アジサイ」(=アジサイ属)につけたれたラテン語名 ギリシャ語の「水 (hydro)」と「器 (angeion)」に由来しますつまり「水差し花」ですね命名者は18世紀オランダの博物学者でリンネのパトロンとして知られるヤン・フレデリック・グロノヴィウスアメリカ由来のアジサイ当時イングランドの植民地だったヴァージニアで活動していたプラント・ハンタージョン・クレイトンが収集した植物の標本と説明をグロノヴィウスにせっせと送ったところグロノヴィウスはクレイトンに無断で『フローラ・ヴァージニカ』に用い1739年に出版してしまいますGoogle Bookに電子書籍があったので見てみたら確かに50頁にリンネの分類「Decandria Monogynia」(雄しべが10本で雌しべが一つのグループ)に分類されていました一方、ハイドレインジアはベルギーやフランスでは「ホルテンシア」という名前で知られていたそう 由来は諸説あり フランスの植物学者フィリベール・コメルソンがブーガンヴィルの世界一周探検航海に参加した際 男装させて連れて行った娘であるとか さすが フランスらしい艶めいたお話というわけで ヨーロッパに最初に紹介されたのは北米原産ハイドレインジア・アーボレセンス(Hydrangea arborescens)だったんです大きな葉っぱがつくことからSeven barks としても知られるそう こちらは和名「アメリカノリノキ」樹液が糊のようだからそうです上は 彩色植物画雑誌の草分けとして有名な『カーティス・ボタニカル・マガジン』1799年に掲載された画像(手彩色の銅版画)です日本の紫陽花と ちょっと違いますね日本種の紫陽花一方、昨日ブログに掲載した紫陽花現在、わたしたちがアジサイと言っているのは日本のガクアジサイが原種ガクアジサイのガクの部分を大きくして花のように改良した園芸種で こちらは学名Hydrangea macrophyllaというんだそうプラント・ハンターが活躍した時代 鎖国下の日本の紫陽花が西欧に知られるのには 紆余曲折がありました1690年から2年間 オランダ東インド会社の医師として長崎の出島に滞在していたドイツ出身のエンゲルベルト・ケンペルが自著に取り上げていますが画像なし1775年に出島に赴任したカール・ツンベルクは標本を採取「マクロフィラ」(大きな葉っぱ)という名称は彼に由来しますその後 広東の東インド会社に勤務していたアレクサンダー・ダンカンという医師がキュー・ガーデンのジョーゼフ・バンクスの依頼で送った植物のなかに 中国で栽培されていた日本種の紫陽花がありましたこうして1788年 紫陽花がついにロンドンに初お目見えすることとなったのです実は あのシーボルトも 西欧に紫陽花を紹介した一人こちらは1866年のオランダの植物図鑑からの画像 シーボルトが日本から持ち帰った花がモデルとかガクアジサイですねなおシーボルトは日本人妻楠本瀧の名前をとって日本紫陽花を「Hydrangea otaksa」と命名し 後に牧野富太郎のひんしゅくを買ったとの話を見つけましたそして こちらがシーボルトの『日本植物誌』中の「お滝さん紫陽花」たかがアジサイ さすが紫陽花