あい
知りたくもない事を胸に刻み込んで
触れられる度に苦しくて息が出来なくなる。
あたしが望んだ事でも彼が望んだ事でもない。
彼女が望んだ事。
部屋にある全てが彼女の存在を肯定しているみたいで、あたしは虚しくなるだけだった。
どんなに料理しても片付けてもあたしはただの負け犬で、二番でしかなかった。
どうしようも無い過去から抜け出せずに自分を苦しめる。
頭に過るのは
こうして触れていたの?
こうして抱きしめたの?
当たり前の事なのに
2人で過ごした時間を君は今も思い出すの?
どんなに優しい言葉をかけてもらえても、あたしの心は沈んで行くだけで、醜い自分と向かい合う度にまた彼女を思い出す。
また泣いて、また苦しくなって、それでもまだ。
また彼に抱きしめられたいと願っている。
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