なつ
少しだけ日に焼けた肌が今年の夏の終わりを告げた
何もしないでいたよりは素敵な週末
馬鹿笑いして海まで走らせた車
少し肌寒い風に吹かれて白い波を眺めた
くだらない事を振り返っても
やるせない時を語り合っても
あたしたちはあの日と変わらずそこにいた
余韻を残した疲れた身体を目覚めさせてふと気付く夏の終わり
愛だの恋だの語り合う時が
終わりを告げなければいけない日が来る予感
変わらないと豪語する自体が
既に変わってしまった事のようだった
そこに居てもこ こに居ても
あたしはあたしだと誰か言って欲しい
愛されている事も忘れかけてしまう忙しい日常を恨めしく思いながら
罪悪感とも失望感とも言えない気持ちで地下鉄に揺られた
あたしはあたしだ
自分にしか言えないセリフだと気付いてため息をついた