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ないとめあです。
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 先週末から今週にかけて、為替市場が大きく動きました。ドル円は一時162円台後半まで円安が進んだ後、日米当局の協調介入とみられる動きで155円台前半まで急反発。同時に日本株にも調整が入っています。

何が起きたか

 7月30日夜のニューヨーク市場で円が急騰し、162円台後半から157円台まで一時5円程度動いた。市場では政府・日銀による円買い介入の観測が広がりました。
 翌31日には米国側も参加し、ニューヨーク連銀が米財務省に代わってユーロ売り・円買いを実施したと報じらました。ドル円単体ではなく円相場全体を支える意図が示されたと市場は受け止めています。8月3日の東京市場では一時155円台前半まで円高が進行しました。
 過去の介入では2024年4〜7月に累計15.3兆円、2026年4〜5月にも11兆7349億円が投じられており、今回も相応の規模の資金が動員された可能性があります。

介入は方向を変えたが、根本要因は消えていない(分析)

分析 協調介入は短期的にドル円の上値を抑える効果を持ちますが、これまでの円安・ドル高は日米の金利差とインフレ動向という構造的な要因に支えられてきました。介入警戒と原油安が上値を抑える一方、米国のインフレ高止まりと高い長期金利がドルの下値を支えているとの指摘があり、方向性は依然として綱引き状態にあります。
分析 介入効果の持続性を左右する要因として、(1)米国側の協力姿勢、(2)日銀の金融政策、(3)地政学情勢の3点が挙げられます。このうち日銀が明確にタカ派姿勢へ転換しない限り、金利差を根拠にした円売りは時間の経過とともに再び強まりやすいと考えられます。介入は時間を買う措置であって、構造そのものを変えるものではありません。
分析 日経平均株価は、為替や金利よりも大手半導体・電子部品企業の決算や海外株(特に韓国株・米国株先物)の影響を受けやすいとの分析があります。したがって「介入→円高→株安」という単純な図式だけで今回の株安を説明するのは不十分で、AI・半導体セクターへの一極集中警戒という別の要因も絡んでいる可能性が高いです。

「株高」政策をどう解釈するか——ここからは一つの見方として

 ここで視点を変えて、そもそもなぜ日本株がここまで上昇してきたのか、その政策的背景を見ておきたい。以下は事実に基づきつつも、評価が分かれる論点であることを断った上で述べる。

 2026年初頭に発足した高市政権は「責任ある積極財政」を掲げ、2040年度までに官民合わせて370兆円規模(2025年名目GDP比約56%)の投資を行う成長戦略を打ち出しました。この期待を背景に、2026年2月9日には日経平均が一時57,337.07円と史上最高値を更新しました。
 高市政権は「貯蓄から投資へ」という資産運用立国路線を岸田政権から引き継いでいます。5月に来日した米大手投資会社幹部が岸田元首相に政策継続を確認した際も、「資産運用立国の政策はこれからも進める」との回答を得たと報じられています。
分析(一つの見方) 積極財政による名目成長の演出は、企業収益の名目値を押し上げ株式市場への追い風となる一方、財政拡大それ自体がインフレ圧力を強める側面も持ちます。物価高対策としてのガソリン税廃止のような財政支出拡大策でさえ、実際にはインフレの増勢を強めることを通じて株式にプラスに働くと分析されています。つまり「物価高対策」と「株高要因」が同じ政策から同時に生まれるという、やや皮肉な構造になっています。
分析(一つの見方) この構造を踏まえると、「株高を志向する政策は、実質的に資産を保有する層により大きな恩恵を与え、資産を持たない庶民は物価高という形でコストを負担する」という見方は成り立ちます。政権が掲げる「responsible and proactive fiscal policy(責任ある積極財政)」という語感は生活者への配慮を印象づけるが、その実態が資産形成層に有利な政策と表裏一体になっている可能性があります。
ただし、この解釈には対抗する論点も存在する。
  • 資産運用立国路線は高市政権固有のものではなく、岸田政権から続く超党派的な政策方向であり、NISA拡充など個人の資産形成を後押しする側面も持ちます。「資産家優遇」という評価は政権批判というより、より長期の政策潮流全体への評価という性格が強いです。
  • 韓国も日本と類似の産業構造・地政学的重要性を持つが、KOSPIは2025年10月に月間19.9%上昇するなど日経平均以上の上昇を見せ、ウォンも大幅安となりました。日本の株高・円安は必ずしも高市政権固有の要因だけで説明できるものではなく、世界的な資金フローの構造が背景にある可能性が高いです。
  • 専門家からの懸念は「資産家優遇」よりも、17分野への支援が広く浅くなるリスクや、過去のエルピーダメモリ・ジャパンディスプレイのような特定企業支援の非効率化(ゾンビ企業化)リスク、国債発行拡大による金利上昇懸念など、産業政策の実効性や財政規律に向いています。

まとめ

 今回の協調介入は円安の勢いを一時的に押しとどめる効果を持つが、日銀が明確にタカ派へ転じない限り、金利差を根拠にした円安圧力は時間とともに再び強まりやすいです。

 一方で「株高政策=資産家優遇」という解釈は、積極財政と資産運用立国路線がもたらす分配的な帰結に着目した一つの見方として成立します。

 そのため、高市政権は弱者を犠牲にしてインフレ経済で政府を救済しつつ株高を演出して成長しているように見せる路線だということを認識しておく必要があります。すなわち、投資をしなければどんどん資産は失われていきます。また、本当のインフレは補助金にて隠されていることを認識しておく必要があります。

では、また!