こんにちは、ないとめあです。
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「レバレッジ型ファンドは長期保有に向かない」という論調は今も根強い。証券会社のウェブサイトにも「一般的に中長期の投資には適さない」という警告文が掲載されています。しかし、iFreeレバレッジNASDAQ100(以下、レバナス)の7年超の実績を見たとき、その断言がいかに単純すぎるかが分かります。
■ 基準価額の推移
まず、客観的なデータを見ていきましょう。下記チャートは、iFreeレバレッジNASDAQ100の設定来の基準価額の主要転換点を示したものです。
| 時期 | 基準価額(概略) | イベント | 直近高値比騰落率 |
|---|---|---|---|
| 2018年10月(設定) | 10,000円 | ファンド設定 | ― |
| 2020年3月 | 6,200円 | コロナショック安値 | ▲38% |
| 2021年11月 | 43,500円 | 第1ピーク | +600%(設定来) |
| 2022年6月 | 14,500円 | 利上げ・テック暴落の底 | ▲67%(ピーク比) |
| 2024年3月 | 52,000円 | AI相場・第2ピーク | +258%(2022年底比) |
| 2025年4月 | 35,000円 | 関税・地政学リスク | ▲33%(直近高値比) |
| 2026年5月(現在) | 72,000円超 | AI・ハイパースケーラー相場 | +620%超(設定来) |
■ なぜ「長期不向き」論が生まれたか
「レバレッジETFは長期保有に向かない」という主張には、それなりの根拠があります。毎日リバランスする構造上、横ばい・高ボラティリティ相場では「ボラティリティ減衰(Volatility Decay)」が発生し、原指数の2倍に届かない期間が続きます。これは数学的な事実です。
加えて、為替の観点についても整理します。iFreeレバレッジNASDAQ100は為替ヘッジありで運用されています。したがって、円安局面で他のノーヘッジ米国株ファンドほど恩恵は受けませんが、その代わり、円高ショックのリスクも抑制されます。ただし、日米金利差が大きい局面ではヘッジコストが発生し、これが実質的にリターンを押し下げる要因になることは留意が必要です。
■ 考察
「長期保有あり」の条件
長期保有を肯定する前提条件は以下の三点です。
①対象指数の成長テーマが継続していること
NASDAQ100の実態は、ハイパースケーラー(Microsoft・Alphabet・Amazon・Meta・Apple・Nvidia)によるAIインフラ投資サイクルである。このサイクルが継続する限り、レバナスには構造的な追い風が吹くきます。
②メインではなくサテライトで持つこと
▲67%という下落幅は、ポートフォリオの大部分を占めていれば精神的・資金的に保有継続が極めて困難になります。コアは配当収入など安定したキャッシュフローを提供する資産に置くべきです。
③出口基準を事前に定めておくこと
レバナスを手放す時期は「AIの勝者が決まり、ハイパースケーラーのデータセンター需要が下落に転じたとき」です。具体的には上位4社(Microsoft・Alphabet・Amazon・Meta)の合算CapEx(設備投資額)が前年同期比でマイナス転換し、2四半期連続で確認されたタイミングを出口検討の起点とする方針です。
■ まとめ
「レバナス長期保有NG」という教条的な主張に対し、7年超の事実は明確な答えを示しています。条件付きで長期保有は問題ありません。条件とは、成長テーマの継続、サテライト枠での保有、そして出口基準の事前設定の三点です。感情に流されないルールベースの運用を前提とするならば、レバナスは魅力的なサテライト資産となります。
※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定ファンドの購入を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。基準価額データは公開情報をもとに筆者が構成したものであり、主要転換点の概略値を使用しています。実際の値と若干異なる場合があります。
※掲載している基準価額グラフは主要転換点を繋いだ概略版です。正確な日次データは大和アセットマネジメント公式サイトをご確認ください。
では、また!



