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人類、53年ぶりに月へ向かう
——アルテミスII、打ち上げ成功

アポロ計画以来、初めて人間が低軌道を超えた有人ミッション
MISSION FACTS
ミッション名 アルテミスII(Artemis II)
打ち上げ日時 2026年4月1日 18:35 EDT(日本時間 4月2日 7:35)
打ち上げ場所 ケネディ宇宙センター 39Bパッド(フロリダ州)
ロケット SLS(スペース・ローンチ・システム) + オリオン宇宙船「Integrity」
ミッション期間 約10日間(4月10日頃 太平洋にスプラッシュダウン予定)
月面最接近距離 約6,616km
地球からの最大距離 約406,960km(アポロ13号の記録を超える見込み)

ミッション概要

2026年4月1日(米国東部時間)、NASAはフロリダ州ケネディ宇宙センターの39Bパッドから、SLSロケットとオリオン宇宙船を打ち上げました。搭乗するのは4名の宇宙飛行士で、約10日間にわたって月周回飛行(月着陸はなし)を行い、地球に帰還する計画です。

今回は「テスト飛行」と位置づけられており、有人状態での生命維持システム、航法システム、手動操縦能力の検証が主目的です。月面着陸は次ミッション以降(アルテミスIVで2028年予定)となります。

クルー

リード・ワイズマン
Commander
NASA
ビクター・グローバー
Pilot
NASA
クリスティナ・コッホ
Mission Specialist
NASA
ジェレミー・ハンセン
Mission Specialist
カナダ宇宙庁(CSA)

飛行タイムライン

  • 4月1日打ち上げ。SLSの上段ロケットが楕円軌道に投入。
  • 4月2日地球周回中にオリオン宇宙船の全システム確認。問題がなければ本日中にトランスルナー・インジェクション(TLI)燃焼を実施し、月軌道へ向かう。
  • 4月6日頃月の裏側を含む月面近傍フライバイ。月表面の写真撮影・観測を実施。
  • 4月10日頃太平洋にスプラッシュダウン予定。

歴史的意義

アポロ17号(1972年12月)を最後に、人類は50年以上にわたって低軌道より遠くに出ていませんでした。今回のアルテミスIIはその記録を破る歴史的なミッションです。

SLSは発射時に約880万ポンド(約40MN)の推力を発生させ、かつてのサターンVに次いで「人類を月方向に送った2番目のロケット」となりました。

アルテミス計画の全体像

このミッションはNASAのアルテミス計画の一部であり、将来の月面着陸と月基地建設に向けた技術検証の役割を担っています。NASAは2028年に月面着陸(アルテミスIV)を目指しており、その後は年1回程度のペースで月面ミッションを継続する予定です。

今回のミッションの成功は、2028年の月面着陸、さらには火星有人探査への布石となる。ただし、2026年3月にゲートウェイ月軌道宇宙ステーション計画が中止されており、トランプ政権下でのNASA予算見直しの影響が今後のスケジュールに及ぶリスクは残っている。地政学的観点では、中国の月探査計画(嫦娥・有人月面探査)との競争が米国の月回帰を急かす重要な背景となっている点も見逃せない(これは筆者の分析)。

注目点:計画変更と現状

2026年2月、NASA長官はSLSのBlock 1B・Block 2への発展的アップグレード計画を中止し、現行のBlock 1構成に統一することを発表しました。スケジュールの安定性とリスク低減を優先した判断とされています。また、当初計画されていた月軌道ゲートウェイ宇宙ステーションも2026年3月に中止が決定されました。

一方でSpaceXのスターシップシステムは今後のアルテミス計画(月面着陸フェーズ)において月着陸船として引き続き重要な役割を担う予定です。


【情報ソース】
  1. NASA公式リリース「Liftoff! NASA Launches Astronauts on Historic Artemis Moon Mission」
    nasa.gov(2026年4月1日)
  2. NASA公式ブログ「Live: Artemis II Launch Day Updates」
    nasa.gov(2026年4月1日)
  3. CNN「Artemis II begins its journey: Four astronauts blasted off」
    cnn.com(2026年4月1日)
  4. CBS News「Artemis II launch live updates as NASA begins historic moon mission」
    cbsnews.com(2026年4月1日)
  5. Wikipedia「Artemis program」(2026年4月1日現在)
    wikipedia.org

※本記事における推論・分析箇所は【推論・分析】として明示しています。事実部分は上記ソースに基づきます。