こんにちは、ないとめあです。

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 3月21日(土)早朝、日経平均先物は前週比1,970円安の51,020円で夜間取引を終えた。週明け月曜(3月23日)の東京市場は波乱含みの開幕となる可能性が高い。問題はその中身だ。「押し目買いが入る」のか、「損切りが連鎖する」のか——この問いに対して「どちらか」という単純な答えは存在しない。相場に参加している投資家の層によって、全く逆の行動が同時並行で起きているからだ。

📌 出所:日本経済新聞「日経平均先物、夜間取引で下落 1970円安の5万1020円で終了」(2026/3/21)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFL2102N0R20C26A3000000/

【前回との違い】先週月曜はなぜ「大した暴落」にならなかったのか

 先週月曜(3月16日)、前週末の急落(約2,892円安)を受けた東京市場の寄り付きは多くの投資家が警戒していたほど崩れなかった。その背景として以下が考えられる(以下、推論を含む)。

  • 先物の急落で悪材料の大半が「織り込み済み」の状態で週末を迎えた
  • 週末中にホルムズ封鎖の「最悪シナリオ」が回避されたとの安堵感
  • 値ごろ感を狙った押し目買いが一定数入った

今週月曜はこの構図が維持されるかどうかが最大の焦点となる。

投資家層別の行動分析

■海外機関投資家 — 損切り・ポジション削減寄り

 

 日本株の現物市場における海外勢の売買シェアは59.1%、先物市場では75.7%にのぼり(2024年データ)、特に先物売買が日本株相場を短期的に動かす主因となっている。すでに直近では4,906億円規模の売り越しが確認されており、構造的な売り圧力は継続している。75.7%、先物市場では59.1%日本株の現物市場における海外勢の売買シェアは

 

📌 出所:三井住友DSアセットマネジメント「海外投資家と個人投資家の日本株売買状況について」
https://www.smd-am.co.jp/market/ichikawa/2025/05/irepo250527/
日本取引所グループ「投資部門別売買状況(週間)」
https://www.jpx.co.jp/markets/statistics-equities/investor-type/index.html

 重要なのは彼らの損益計算の構造だ。海外投資家は自国通貨建てで損益を評価するため、円高局面では日経が下落していても外貨建てでは利益が出る場合がある。しかし現局面は円高でもなく、中東リスクは長期化見通し。外貨建て損益も悪化しており、押し目買い動機は乏しいと判断する(推論)。先物売買が現物の2〜3倍規模に膨らんでいることを踏まえると、今回の先物急落も海外機関の先物売りが主体である可能性が高い(推論)。

■個人投資家・信用取引勢 — 追証による強制損切りリスク

 最も警戒すべき層がここだ。信用評価損益率とは、信用取引の買い建玉が抱える含み損益の割合を示す指標で、相場の天井・底入れを探る目安として広く使われる。通常は0%〜▲20%の範囲で推移し、▲20%前後で追証が発生し始め、損切りがピークとなることが多い。この水準に近づくと強制決済が連鎖し、さらなる下落を招く「追証スパイラル」が発生しやすい。

📌 出所:松井証券「市場全体の今後の動きを、信用評価損益率から読み解こう!」
https://www.matsui.co.jp/info/netstock-info-01/
松井証券「信用評価損益率のご紹介」
https://www.matsui.co.jp/market/stock/netstock-info/rate/
QUICK Money World「信用評価損益率とは?」
https://moneyworld.jp/news/05_00158565_news

 最高値(58,850円)からの現在の先物水準(51,020円)は約▲13%の下落。信用評価損益率はすでに3月初旬時点でマイナス13.69%(2022年3月以来の低水準)に悪化していた。その後さらに下落していることを踏まえると、現在は▲15〜▲18%ゾーンに入っている可能性がある(推論)。つまり追証ラインの▲20%まで残り僅かという状態だ。月曜の寄り付きが大きく下落した場合、強制損切りが連鎖し、下落を加速させる「追証スパイラル」のリスクが現実的に存在する(推論)。

■NISA積立・長期投資家 — 淡々と買い継続、ただし力不足

 NISAの積立設定をしている投資家層は機械的に買いを続ける。この層の存在は長期的な下値支持として機能するが、海外機関の売り圧力を吸収するには規模が不十分だ。海外投資家の日本株に対する大規模な構造的買いは、「日本が変わる」という期待(東証改革・コーポレートガバナンス改善等)が背景にあった局面に限られてきた経緯がある。現在のような地政学リスク主導の下落では、その期待が剥落しており、長期投資家の押し目買いは下支えとして限定的にとどまると考える(推論)。

📌 出所:野村證券「海外投資家保有比率の株価への影響」
https://www.nomura.co.jp/wealthstyle/article/0395/

総合判断

 「押し目買い優勢」ではなく、「損切り主導の下落継続 → 年金系がある水準から下支え」が最も起きやすいシナリオ(推論)

 月曜の展開として想定されるのは、先週のような「寄り付き急落→その後切り返し」というパターンではなく、上値が重く下値も徐々に切り下がるレンジ崩れの展開だ。

▼ 先週月曜(3/16)との構造比較

比較項目 先週月曜(3/16) 今週月曜(3/23)予想
先物の前週末比下落幅 約2,892円安を経た後 1,970円安で週末入り
FRBスタンス 中立的 「利上げ排除せず」→ 追加圧力
中東情勢 攻撃開始直後、不透明 長期化が定着、出口なし
投資家センチメント パニック売り(割安感も混在) 「長期不透明」の冷静な評価へ
信用評価損益率 ▲13.69%(2022年来低水準) 推定▲15〜▲18%(追証ライン接近・推論)

最大の注目点:5万円ラインと年金系の動向

 心理的・技術的な節目として5万円前後が浮上してくる。この水準は、年金系(信託銀行)が「買い場」と判断するかどうかの分岐点になりうる。過去のパターンでは、年金系は急落局面での機械的なリバランス買いを入れる傾向があり、5万円割れが迫る局面では一定の下支えとして機能する可能性がある(推論)。ただし、FRBのスタンス変化が「金融緩和で相場を救済する」という期待を削いでいる点は、過去の急落局面と異なる構造的変化として注意が必要だ。

  • 損切り主体の売り(海外機関の先物売り+個人の追証強制損切り)が主導役
  • 押し目買い(NISA積立・年金系)は脇役・下値の壁として機能するにとどまる
  • 5万円割れが現実味を帯びてきた場合、追証連鎖が加速するリスクあり(推論

📂 参照ソース一覧

  1. 日本経済新聞「日経平均先物、夜間取引で下落 1970円安の5万1020円で終了」(2026/3/21)
    https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFL2102N0R20C26A3000000/
  2. 三井住友DSアセットマネジメント「海外投資家と個人投資家の日本株売買状況について」
    https://www.smd-am.co.jp/market/ichikawa/2025/05/irepo250527/
  3. 日本取引所グループ「投資部門別売買状況(週間)」
    https://www.jpx.co.jp/markets/statistics-equities/investor-type/index.html
  4. 松井証券「市場全体の今後の動きを、信用評価損益率から読み解こう!」
    https://www.matsui.co.jp/info/netstock-info-01/
  5. 松井証券「信用評価損益率のご紹介」
    https://www.matsui.co.jp/market/stock/netstock-info/rate/
  6. QUICK Money World「信用評価損益率とは? 相場の転換点が分かる重要指標」
    https://moneyworld.jp/news/05_00158565_news
  7. 野村證券「海外投資家保有比率の株価への影響」
    https://www.nomura.co.jp/wealthstyle/article/0395/
  8. 投資主体別売買動向チャート(nikkei225jp)
    https://nikkei225jp.com/data/shutai.php
※ 本記事は情報提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的とするものではありません。投資判断はご自身の責任においてお願いします。記事中の相場予測は執筆時点での分析に基づく推論であり、実際の市場動向を保証するものではありません。

 

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