こんにちは、ないとめあです。
今日もブログにお越しいただきありがとうございます。
「日経平均が史上最高値を更新!」というニュースを見て、安心している方は多いのではないでしょうか。2022年初頭に約27,000円だった日経平均は、2026年2月には約58,000円を超え、わずか4年で2倍以上に上昇しました。
!しかし、ちょっと待ってください。
本当に、あなたの資産は2倍になったのでしょうか?
金基準で見た日経平均の「真実」
金は「価値の保存手段」として世界中で認められてきた資産です。円やドルと違い、人為的に供給量を増やすことができないため、価値の物差しとして非常に優れています。この金を基準に日経平均を換算すると、衝撃的な事実が浮かび上がります。
| 時期 | 日経平均(円建て) | 金基準換算値(円) | 変化率 |
|---|---|---|---|
| 2022年1月 | 約27,000円 | 約27,000円(基準) | — |
| 2024年2月(ピーク) | 約39,000円 | 約25,700円 | -4.8% |
| 2026年2月 | 約58,866円 | 約15,100円 | -44% |
円建てでは2倍以上に上昇した日経平均が、金基準(2022年の円の価値で表記)では約44%下落しているのです。
計算方法:金基準換算値 = 日経平均(円)÷ 金価格(円/oz)× 2022年1月の金価格(206,909円/oz)
※ データ出典:Investing.com(日経平均)、stooq.com(XAU/USD・USD/JPY)、いずれも月末終値
なぜこんなことが起きるのか?「円の希薄化」という現実
この乖離の原因は主に2つです。
① 円安の進行
2022年1月に1ドル=115円だった為替レートは、2026年にかけて150円台後半まで円安が進行しました。円の価値がドルに対して約35%下落したことになります。
② 金価格の急騰
金価格(USD建て)は2022年の約$1,800/ozから2026年には$5,000を超えるレベルまで急騰しました。この背景には、地政学リスクの高まり、各国中央銀行による金買い増し、そして法定通貨への不信感の高まりがあります。
つまり、日経平均の上昇の多くは「円安によって数字が膨らんだだけ」であり、実質的な豊かさの向上ではない可能性が高いのです。
法定通貨(紙幣)の宿命的な弱点
歴史を振り返ると、長期にわたって価値を保存できた法定通貨は存在しません。
- 古代ローマのデナリウス銀貨は、帝国の衰退とともに銀の含有量が減らされ価値を失いました
- 米ドルは20世紀初頭と比べて購買力が約97%失われました
- 日本円も戦後のハイパーインフレで壊滅的な価値毀損を経験しています
現代においても、各国政府は財政赤字の穴埋めや景気刺激のために通貨を増発し続けています。日本の国債残高は1,000兆円を超え、日銀は長年にわたる異次元緩和で大量の円を供給してきました(高市政権は円の希釈化を止めるつもりはありません)。
紙幣は刷れば刷るほど、一枚一枚の価値が薄まります。これは金融の世界で「通貨の希薄化」と呼ばれ、インフレとして私たちの生活に影響を与えます。一方、金は地球上の採掘可能な埋蔵量に物理的な限界があり、年間供給増加量はわずか約1〜2%に過ぎません。これが金が「価値の保存手段」として何千年もの歴史を持つ理由です。
日本人が金に積み立てるべき理由
世界的に著名な投資家やファンドマネージャーたちは、ポートフォリオへの金の組み入れを推奨しています。レイ・ダリオ氏の「オールウェザーポートフォリオ」では金を7.5%組み入れており、一般的な推奨値は7〜15%とされています。
しかし、日本人にとっては20%程度が目標として適切と考える理由があります。
理由①:資産が円に集中しすぎている
日本の個人金融資産の多くは、預貯金・円建て保険・国内株式など、円建て資産に極端に偏っています。円安が進むほど、これらの資産の実質価値は目減りします。金を組み入れることで、通貨リスクを分散できます。
理由②:日本の財政リスク
日本のGDP比債務残高は先進国最悪水準です。将来的な財政悪化や金利上昇シナリオにおいて、円建て資産は大きなリスクを抱えています。金はこのような「国家リスク」に対するヘッジとして機能します。
理由③:円安トレンドの継続リスク
構造的な貿易赤字や日米金利差を背景に、円安トレンドが長期化する可能性があります。金はドル建て資産であるため、円安局面では円換算で価値が上昇するという恩恵があります。
理由④:インフレへの備え
日本でもインフレが現実のものとなっています。金はインフレに強い資産として、実質的な購買力の維持に役立ちます。
「資産がない」人こそ、積み立てから始めよう
「金への投資なんて、お金持ちがするもの」と思っていませんか?
実はそんなことはありません。投資信託積み立てなら100円から始められます。大切なのは、今いくら持っているかではなく、今すぐ習慣を作ることです。
■なぜ積み立てが最善なのか?
現在の金価格はすでに歴史的高値圏にあります。まとまった資金で一括購入すると、高値掴みのリスクがあります。 一方、毎月一定額を積み立てる「ドルコスト平均法」なら、価格が高いときは少なく、安いときは多く買えるため、長期的に平均購入単価を抑えることができます。資産が少ない今だからこそ、この方法が最も理にかなっています。
■積み立ての具体的なイメージ
たとえば毎月3,000円を金積立に回した場合、1年で36,000円、10年で360,000円の積み立てになります。金価格の上昇や円安が続く局面では、この積み立てた金の円換算価値はさらに大きくなります。
月々の支出を少し見直すだけで始められる金額です。コンビニのコーヒーを1日1杯減らすだけで、月に約3,000円の積立原資が生まれます。
積み立ての目標
「毎月の収入の20%を金に」と言われても、生活費もある中ではハードルが高く感じるかもしれません。大切なのは、無理なく続けられる金額から始め、少しずつ比率を高めていくことです。
ステップ1(最初の1年):まず月々3,000〜5,000円で習慣を作る。
ステップ2(2〜3年目):収入が増えたり固定費を見直したりして、月々の積立額を増やす。
ステップ3(長期目標):全資産に占める金の割合が20%に近づくよう調整する。
積み立て投資でも意識すること
- 金はキャッシュフローを生みません。株式の配当や債券の利息と異なり、保有しているだけでは収益が発生しません。あくまで「価値の保存・守り」としての位置づけです。
- 金価格も短期的には大きく変動します。一時的な価格下落に動揺して積み立てを止めないことが大切です。長期で続けることに意味があります。
- 生活防衛資金を先に確保しましょう。最低でも生活費3〜6ヶ月分の現金を手元に置いた上で、余剰資金で積み立てを始めてください。
- 最適な配分比率は個人差があります。年齢・収入・他の資産・リスク許容度によって異なります。
小さく始めて、着実に守る
日経平均が史上最高値を更新する一方で、金基準で見た実質価値は大幅に下落しています。この事実は、「円建ての数字が増えることと、本当の豊かさは別物である」ことを示しています。
法定通貨は歴史的に価値を失い続けてきました。日本円も例外ではありません。今すぐ大きな資産がなくても大丈夫です。月々1,000円の純金積立から始めて、長期的に金資産を持つことが、円安・インフレ・財政リスクという日本特有のリスクに対する、現実的で着実なヘッジ戦略です。
私は、S&P500の投資信託と共に金投資信託を積み立てていますが、円建て評価でS&P500の方が+22%ですが金投資信託は+63%の増加となっています。金投資はキャッシュフローを生み出さないにも関わらずS&P500の3倍も円建てで増加しています。
では、また!





