ご訪問ありがとうございます。
ないとめあです。
私も投資しているインドも中国と同じく若者の就職難らしいです。
ちょっと調べてみましたw
本当に積み立てしてていいのかはわかりませんw
インド経済と雇用の複雑な関係:数字が語る真実とは?
今回は「インドの急成長は本当か?雇用難が経済停滞の原因なのでは?」という素朴な疑問に向き合ってみました。
マクロ経済は力強く成長している一方、個人の実感は必ずしもそれと一致しない…そんな“乖離”がこのテーマの核心です。
🧠はじめに:なぜ「就職難=経済停滞」と感じるのか?
インドは高いGDP成長率を誇る国ですが、「若者がなかなか仕事を見つけられない」といった声も根強くあります。
こうした矛盾を解き明かすべく、政府の公式統計(PLFS)、独立系調査機関(CMIE)、国際機関(ILO-IHD)など、複数のデータを比較しながら分析してみました。
📈雇用指標から見る実態:改善か停滞か?
✅政府統計(PLFS)
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労働力参加率:49.8%(2017-18)→ 60.1%(2023-24)
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若年層失業率:17.8% → 10.2%(世界平均13.3%を下回る)
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雇用創出:6年間で約1.68億人分
❗CMIE・ILO-IHDの指摘
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CMIE:失業率は8.1%、大卒者は17.31%
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ILO-IHD:失業者の83%が若年層、65.7%が高学歴層(2022年)
👉ポイント 「量」の改善が見られる一方、「質」の課題(低賃金・非正規・不安定な職)や若者層の苦戦は依然として深刻です。
📊雇用形態の変化と懸念
雇用形態 | 2017-18年 | 2023-24年 |
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自営業 | 52.2% | 58.4% |
カジュアル労働 | 24.9% | 19.8% |
正規雇用者 | - | 約21% |
非公式労働者割合 | 約90% | 約89.5% |
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自営業は増加していますが平均月収は低く、経済的安定には結びつきにくい。
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非公式労働者は社会保障なし・契約不明・医療保険未加入など、脆弱な状況。
🔥「雇用なき成長」論争の真相は?
GDPは5.3%成長しても雇用は0.39%しか増えていないと指摘されています。一方、政府側は「2017-2023年に雇用弾力性が改善した」と反論。この議論が示すのは、成長の“質”に対する懸念です。
サービス業の非労働集約性+スキルミスマッチ=高学歴層失業の温床 という構図も見えてきます。
🧮マクロ経済は好調でも実感は?
IMF予測によれば、インドは2025年・2026年にGDP成長率6.4%を達成する見込み。それでも失業が家計消費支出を7.2%下げるという研究もあり、「経済が停滞している」という感覚は無視できません。
特に都市部では、失業が健康・教育・耐久財への支出を圧迫する傾向があります。
🔧政策による変革:未来への布石?
政府の主要政策
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スキル・インディア(Skill India)
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メイク・イン・インディア(Make in India)
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PLIスキーム(生産連動型奨励金)
このうちPLIスキームではすでに約115万人の雇用が創出され、ドローン、医薬品、通信機器などで成果が出ています。
しかし…
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約束された正規雇用600万人には届かず
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非公式労働者への直接支援は依然不足
🎯人口ボーナスを活かすには?
インドの労働力人口は世界最大。2041年に人口ボーナスがピークを迎えると予測されています。 これを「重荷」にしないためには:
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スキル開発と教育改革
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労働集約型産業への投資
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非公式セクターのフォーマル化
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ビジネス・起業支援強化
が求められています。
✍️おわりに
「経済が停滞している」という見方は、データで否定できる部分もありますが、雇用の“質”に対する課題は依然として根強いです。
インドが若年層の潜在力を活かし、より包摂的な経済を築くことが、真の“成長”への鍵となるのではないでしょうか?
では、また!