最近、
米国株のS&P500が絶好調ですね!
「買っとけばよかった〜!」と
後悔している人もいるかもしれませんし
「今からでも間に合う!?」と
飛び乗ろうとしている人も
いるかもしれません。
でも、ちょっと待ってください!
S&P500のPER(株価収益率)が
高い水準にあります。
PERってなんだっけ?
PERというのは、
株価が1株当たりの純利益の
何倍になっているかを
示す指標です。
簡単に言うと、
「会社が1年で稼ぐ利益に対して
株価がどれくらいの評価を
受けているか」を
示す数値なんですね。
一般的に、PERが高いと
「株価が割高」と判断され
PERが低いと「株価が割安」と
判断されます。
現在のS&P500のPERは
けっこう高いんです…
もちろん、
S&P500は世界の優良企業が
集まっているわけですから
ある程度のPERが
高いのは当然とも言えます。
でも、今のS&P500のPERは
過去の平均と比べても
かなり高めの水準なんです。
現在のS&P500のPERは
情報源によって
多少の差はありますが
おおよそ25倍〜35倍程度の水準で
推移しているようです。
ただし、これは直近の決算に
基づく実績PERか
今後の予想利益に
基づく予想PERかに
よっても変わります。
一方、過去のS&P500の
長期的な平均PERは
だいたい15倍〜20倍くらいと
言われています。
こうやって比べてみると
今のPERがどれだけ高いかが
わかりますよね?
PERが高いと何が問題なの?
PERが高いということは
今の株価が企業が
稼ぐ利益に対して「割高」に
評価されている状態です。
例えば、PERが20倍の株が
あったとして
それが25倍に上がったとします。
これは、企業の利益は
変わっていないのに
投資家が
「もっとこの会社の株が欲しい!」
と思って、株価が上がったことを
意味します。
でも、この「もっと欲しい!」という熱狂が
いつまでも続くわけではありません。
PERが高くなりすぎると
ちょっとした悪材料や景気の減速で
株価が大きく下落するリスクが
高まります。
もちろん
企業がものすごい勢いで
利益を伸ばしていけば
PERが高くても株価は
さらに上昇する可能性はあります。
でも、S&P500のような巨大な
指数全体が
常にものすごい成長を
続けるのは難しいものです。
今、投資するならちょっと慎重に…
もちろん
これは私の個人の意見ですが
今のS&P500のPERを見ると
新規で大きく買い増していくのは
ちょっと消極的にならざるを
得ないな、と感じています。
もちろん
「長期投資だから
多少PERが高くても気にしない!」
という考え方もあります。
それも一理ありますし
S&P500が長期的に
成長し続けることは
間違いないでしょう。
でも、もしあなたが
「大きなリターンを狙いたい!」とか
「なるべく損をしたくない!」と
考えているなら
今の水準で一気に飛び乗るのは
ちょっとリスクが
高いかもしれません。
じゃあ、どうすればいいの?
もしS&P500に投資したいなら
僕がおすすめするのは
ドルコスト平均法で
コツコツ積立投資を
続けることです。
相場が上がっても
下がっても、毎月一定額を
投資し続けることで
高値掴みのリスクを
抑えつつ、長期的な
平均購入単価を下げることが
できます。
あるいは、今は一旦様子見をして
もしS&P500が
大きく調整するようなことがあれば
その時にチャンスと
捉えて買い向かうのも
アリかもしれませんね。
投資は自己責任です。
個人の見解なので
最終的な投資判断は
ご自身でしっかり情報収集して
行ってくださいね!