▲川越 蔵造りの街並み
▲観音開扉の残る商家
通称 まちかん。明治30年(1897)の建築ですが、江戸時代から続く刃物の専門店です。
川越の蔵造りの街並みは『重要伝統建造物群保存地区』であり、『美しい日本の歴史的風土100選』にも選出されています。
▲深善(フカゼン)
建物は明治28年(1895)に建てられたものですが、深善美術表具店は元文3年(1738)の創業、今でも掛軸や額縁の製造・販売をしています。
川越のシンボルとも言える時の鐘は、寛永年間(1624~1644)の頃に川越を治めていた酒井忠勝が建立したのがはじまりと言われています。寛永15年(1638)に川越は大火で大きな被害を被りましたが、その再建に力を注いだ松平信綱により、時の鐘も現在の位置に再建され、街の東西南北に均等に鳴り響くこの鐘は民衆の心に希望の光を灯しました。
近代金融史のシンボル的洋風建築、設計は保岡勝也氏によるもので、川越の伝統的な街並みの中でも近代のあゆみを示す象徴です。
色とりどりの飴や手焼きのお煎餅など、昔ながらの駄菓子が並べられた見た目にも楽しい店舗が20数軒立ち並ぶ、ノスタルジックな空間です。昔懐かしい駄菓子の香りが漂うこの横丁は『かおり風景100選』にも選ばれています。
時の鐘の裏手にある路地を入ると、県内最古の映画館、スカラ座があります。7年前に閉館の危機も迎えましたが、川越の若者たちを中心に構成されている『プレイグランド』の手により、3ヶ月で運営が再開されました。アーティストに安価でスペースを貸し出したり、映画にまつわる商品の販売や上映映画に合わせたトークイベントの実施、ミュージカル映画上映の時には歌ったりすると割引チケットを購入出来るというようなユニークなサービスを提供し、新たなファンを獲得しています。
参考HP:『住景探訪』