土方歳三が詠んだ『木曽掛橋』
徳音晩鐘 山てらは そとともわかす ほとときす ふもとにひひく いりあひのかね
徳音寺は木曽義仲の菩提寺で、晩秋の夕暮れにつく暮六つの鐘の音が有名です。
徳音寺は木曽義仲の菩提寺で、晩秋の夕暮れにつく暮六つの鐘の音が有名です。
駒嶽夕照 こまのたけ はるる夕日に みる雪の ひかりもさむく まかふしらくも
秋から春まで白雪の駒ケ岳連峰が夕日に映えて赤紫色に光り輝くさまは、幻想的な美しさです。
秋から春まで白雪の駒ケ岳連峰が夕日に映えて赤紫色に光り輝くさまは、幻想的な美しさです。
掛橋朝霞 たちわたる あしたのくもも 色深き かすみにこむる 木曾のかけはし
上松より4㎞の地点にある桟は、初夏の頃の木々の緑、木曽川の藍、様々な形の花崗岩が
朝もやの中に霞んで見える風景が一番美しいとされています。
上松より4㎞の地点にある桟は、初夏の頃の木々の緑、木曽川の藍、様々な形の花崗岩が
朝もやの中に霞んで見える風景が一番美しいとされています。
寝覚夜雨 かりまくら ねさめのとこの 山風も あめになりけり 夜半のさひしさ
木曽川の急流に浸食されて出来た奇岩が梅雨の頃時雨ると、
寝覚めの床一帯の風情をさらに趣深いものにします。
木曽川の急流に浸食されて出来た奇岩が梅雨の頃時雨ると、
寝覚めの床一帯の風情をさらに趣深いものにします。
風越晴嵐 明けわたる ひかりもみえて 風越の 高根はれゆく よるのうきくも
緑の草山を爽快な夏風が吹き越してゆくさまは雄大な眺めです。
緑の草山を爽快な夏風が吹き越してゆくさまは雄大な眺めです。
小野瀑布 しろたえに みる一すしは 手つくりの それかとまかふ おのの瀧つせ
御嶽信仰の行者にとって水行の場であった小野の瀑布。
背後に風越山を配し、流れ落ちるさまはじつに雄大です。
古より中山道でも知られた名所で、『中山道六十三次』にも描かれています。
御嶽信仰の行者にとって水行の場であった小野の瀑布。
背後に風越山を配し、流れ落ちるさまはじつに雄大です。
古より中山道でも知られた名所で、『中山道六十三次』にも描かれています。