▲中村邸。市指定有形文化財に指定されています。
天保8年から14年(1837~1843)の間に建築されたといわれ、
江戸時代には櫛問屋中村利兵衛の家でした。
江戸時代には櫛問屋中村利兵衛の家でした。
町屋の正面意匠の特徴である『蔀』。
細かい格子の板戸が三枚入り、跳ね上げ式に開くつくりです。
一番上の板戸は金具で上に吊るして真ん中の板戸を横にスライドさせ、
一番下の板戸と方立をはずすと全面オープンに出来ます。
櫛問屋だった当時はここを全開にして櫛を陳列・販売もし、
宿場に訪れた人々にも人気の土産物だったそうです。
細かい格子の板戸が三枚入り、跳ね上げ式に開くつくりです。
一番上の板戸は金具で上に吊るして真ん中の板戸を横にスライドさせ、
一番下の板戸と方立をはずすと全面オープンに出来ます。
櫛問屋だった当時はここを全開にして櫛を陳列・販売もし、
宿場に訪れた人々にも人気の土産物だったそうです。
『猿頭』や『鎧庇』を設えた小屋根も特徴的です。
庇の板を押さえる桟木は
猿の頭が重なったように見えるため『猿頭』、
庇部分は数枚の板が段状に並び、
武者鎧の肩部分に見えることから
『鎧庇』と呼ばれています。
この小屋根部分は泥棒除けの意味もあります。
逆さ釘で釘が外れやすく、
人が乗れば庇ごと下に落ちてしまう造りになっています。
猿の頭が重なったように見えるため『猿頭』、
庇部分は数枚の板が段状に並び、
武者鎧の肩部分に見えることから
『鎧庇』と呼ばれています。
この小屋根部分は泥棒除けの意味もあります。
逆さ釘で釘が外れやすく、
人が乗れば庇ごと下に落ちてしまう造りになっています。
勝手場から奥を撮影したものです。
間口が狭く、奥に深いつくりで、奈良井の町屋の典型といえます。
間口が狭く、奥に深いつくりで、奈良井の町屋の典型といえます。
▲2階の様子。
2階の格子は縦の材が斜めについていて、
幕末の規制の緩みを思わせます。
2階の格子は縦の材が斜めについていて、
幕末の規制の緩みを思わせます。
庭に出て、蔵も見学出来ました。
蔵の内部には櫛問屋時代に取り扱っていた漆櫛が展示されています。
蔵の内部には櫛問屋時代に取り扱っていた漆櫛が展示されています。
▲蔵側から見た中村邸。