三日月橋の桜 | 徒然探訪録

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『牛久市観光アヤメ園』周辺は三日月橋と呼ばれていますが、こちらも桜の名所です。牛久沼に住まうという河童、稲荷川からこのあたりにも出没していたかもしれません。


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稲荷川土手沿いの桜並木。


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約100本の桜が立ち並び、開花の頃になると、土手沿いのこの道にも、薄紅色のアーチが掛かります。


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この頃はちょうど水仙の花も見頃になり、桜とともに目を楽しませてくれます。


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『牛久観光アヤメ園』には1万株のアヤメ、ハナショウブ、カキツバタが生息しています。6月初旬にはこれらの花々が一斉に開花して、色鮮やかな景色を楽しむことが出来ます。今年の桜も綺麗でしたが、初夏のアヤメやカキツバタの開花も待ち遠しいです。


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この稲荷川の流れは牛久沼へと続いています。牛久沼には河童の伝説がいくつか残されていますが、今回は『河童の秘薬』という話を紹介致します。

『河童の秘薬』
 昔、良庵という医者がいました。修行を終えて水戸街道を進むうち、牛久沼に辿りつきました。あまりの美しさに湖畔まで降りて沼を眺めていると、沼辺の草むらに何か妙なものが落ちているのに気付き、それを拾って家に持ち帰りました。
 その夜のことです。良庵が床に入ると戸をたたく音がします。良庵は不信に思って戸を開けました。すると、小さな老人が立っていて、こう言いました。「私は牛久沼の河童です。手を返して下さい。人間のワナにかかり、手を切ってしまいました。私たちには代々伝わる秘密の薬があり、これを塗るとどんな怪我でも治ってしまうのです。だからその手を返してください。お礼に秘伝の薬の作り方を教えます。」
 これを聞いた良庵は半信半疑ながらも沼で拾った河童の手を返したのでした。
 何日かしたある日、先日の老人が現れ、「おかげで手は元通り治りました。これが秘薬の作り方です。」と良庵に巻物を渡しました。
 さっそく良庵は老人からもらった巻物の通り薬を作ってみました。黒くて粘り気のあるこの塗り薬は、不思議なことにどんな怪我も治してしまうのでした。
 どんな怪我にも効くこの薬に、良庵は万応膏と名前をつけました。この秘薬の噂はたちまち広がり、多くの人たちを助けました。その後、牛久沼ではワナが取り除かれ、人間と河童の交流が始まったということです。


参考HP:『牛久沼ドットコム 大地のえくぼ』