徒然探訪・土方歳三の足跡を辿る・号外ー宇都宮・簗瀬橋ー | 徒然探訪録

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さて、二日目の朝です。まずは朝ごはんを食べて今日の街歩きに備えます。
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朝食会場に指定されていたレストラン兼バーは居心地も良く、ほとんど貸切状態にて朝食をいただくことが出来ました。献立は玉子焼き、焼シャケ、ガンモの煮付け、黒豆、ほうれん草のおひたし、きゅうりのお漬物に梅干、納豆、お味噌汁、コールスローサラダ、パイナップルとオレンジ。


そして、まず向かいましたのがこちら。
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簗瀬橋です。四月十九日の戦いで激戦区となり、恐れをなして退却してきた自軍の兵士を土方が見せしめのように斬り捨て、死の恐怖で自軍の戦意を高揚させたと言われる場所です。土方はこの日の早朝、蓼沼満福寺にて自ら黒羽藩の斥候を斬首し、自軍の引き締めをしてもいました。黒羽藩は当初佐幕派のスタンスをとっていましたが、この戦いの約一ヶ月前、寝返って新政府軍に出兵願書を出していたのです。裏切り者はこうなるのだと、この戦いに絶対に勝つために敢えてそうしたのでしょう。私はこういう彼のやり方を美化して受け取ることは到底出来ませんが……。指揮官として優れた人であったのは間違いないと思いますが、彼が本当はナイーブで優しい人間で、心を殺しながらこのようなことを行ったという解釈はあまりに美化し過ぎであり、そうしなければこのような仕事に携わる者としての役割を果たせないからそうしただけ、命の重さ、個人の尊厳、そういった国の大事に比ぶれば『甘っちょろいもの』は当時と今とでは価値観として全く違うものなのではないかと思っています。

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▲現在の簗瀬橋の様子。 

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▲簗瀬橋から見た景色。

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▲今ではサイクリングコースの一部になっています。主道路の方に『簗瀬大橋』があり、紛らわしいのでお気をつけ下さい。一本奥の方です。宇都宮駅から徒歩で30分くらいのところにあります。



参考HP:『上杉家の戊辰戦争』  
   『那須天国博客』