二荒山神社から日光東照宮へと続く参道も雪におおわれています。
灯籠と朱塗りの壁は外国人観光客には珍しいのか、灯籠の前で彼らが記念撮影をしている姿をちらほらと見かけました。
この大木はどのくらい前から参拝する人々を見守ってきたのでしょう。
五重塔が見えてきました。高さ約35m、若狭藩主酒井忠勝により寄進されました。一層から四層までは和様、最上部の五層は唐様となっており、一層はぐるりと十二支が彫られています。
表門の彫刻も見事です。正面の左右に仁王像が安置されていることから仁王門とも呼ばれます。裏には狛犬が置かれています。
神厩舎の猿の彫刻は物語仕立てになっていて、左から右へ八つの彫刻で猿の一生を描き、それは誕生から成長、出産、そしてまた誕生と、人の人生を仏教の輪廻転生として表しているそうです。
中でももっとも有名なのは『見ざる、言わざる、聞かざる』のこの彫刻ですが、こちらには、こどもが素直に育って欲しいとの願いが込められているのだと言います。
さらに歩を進め、陽明門へと向かいます。
参考にした本:『ことりっぷ ー日光・奥鬼怒ー』(昭文社)