森和吉について | 徒然探訪録

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永倉新八氏の義弟、森和吉氏について少し調べてみました。

森和吉は千葉県我孫子市の出身だそうです。

千葉県柏市の柏市史編さん事業の一環として『富勢村誌』というものが刊行されていますが、この中の『実業家伝』という項に彼についての記述がありました。

『森 和吉 富勢村久寺家ノ人。東京神田ニ出デ鳥料理店ヲ開業シ、稍ヲ積ム。今文ト称ス。錦町ノ本店ハ氏ノ経営スル所ナリ。今清ト共ニ東京有志ノ一人ナリ』

和吉は後に神田小川町で『今文』という料亭を経営するようになりますが、上京した頃は牛鍋屋に雇われており、この頃同じく牛鍋屋を経営していた永倉新八の実父、永倉蔵吉と知り合って養子になったとのこと。

ガスを使った調理がなされたのも『今文』が初めてだそうです。

神田界隈では名士となり、文豪夏目漱石も『今文』を訪れたとか。

明治期に近代歯科医療制度の確立の為に尽力した血脇守之助という人がありますが、血脇と森は小学校の同級生で、血脇が野口英世をはじめとする6名の食客を抱えながら、血脇歯科診療所を設立し、診療所に隣接する平岡邸を買い取る際に、買い取り価格3000円のうち、無証文無利子で2000円を森が貸しています。

野口英世の精神的な父とも呼ばれ、物心両面から生涯これを支え、彼を育てた血脇。

森は陰ながら野口英世を援助していたということになるのですね。

勉強へのヒントを下さった岡山から新八参上さん、いつもありがとうございます。

今回はこのあたり、まだ少ししか調べられていませんが、時間が出来たらまた勉強していきたいと思います。


参考HP:『無二無三』あさくらゆう(2010.1.13『森和吉』)
    『東京歯科大学 学術機関リポジトリ』