変化球について勉強しよう。 ~政宗がシンカーを覚えなかったわけ~ | nzのnzによるnzの自己満足日記

変化球について勉強しよう。 ~政宗がシンカーを覚えなかったわけ~

はい、久々の仕事で若干疲れ気味のnzです。


今回はガラッと趣向を変え、勉強会を開いてみたいと思います。


さて、皆さんは覚えてますでしょうか。

以前、パワプロマイライフ初代政宗編にて僕はシンカーをあえて覚えなかったことを。

それに対し、しかる後に語るといっていたことを。


はい、すっかり忘れてました。

で、このたび思い出したのでその辺を踏まえつつ、

ちょっとここらで変化球について語ってみるかなと思ったわけでございます。


では、やっていきますかな。


直球系

・基本はやはりストレート

野球における投球術の基本はやはりストレート。

これに緩急差をつけるのがメインになってきます。

握り方:基本的に中指と人差し指は縫い目に対し十字に握り、かるく握る。

     親指は下の縫い目にかけるように握る。手のひらはボールから軽く離しておく。

     このとき、ボールを強く握るとただの棒玉になるので注意。


・ツーシーム

基本はストレートです。違うのは握り方。

ストレートはしっかり投げると綺麗に逆回転するわけですが、

この球はあえてその回転を悪くすることにより球質を重く、そして沈むようにするわけです。

あくまでも空振りを誘う球ではなく球質の重さと微量の変化でゴロを誘う球。

ちなみに、名前の由来はその握り方にあります。

シームとはボールの縫い目を指します。すなわち縫い目二つに指をかけるボールという意味。

ストレートはフォーシームとなるわけです。

握り方:基本はストレートと同じ握り方。違うのは球の持ち方。

     人差し指と中指を縫い目に十字ではなく沿わせて握り、他の指は一切縫い目にかけない。

     投げ方はストレートと一緒。


・ムービングファストボール

これも基本はストレート。握りを変えたり手首を返したり工夫次第でいろんな投げ方があります。

意外と自然に微量な変化をもたらす球と思われがちですがそうではありません。

投げ方を覚えるのは簡単ですが、投げるとなるとこれが難しいのです。

ところが、実は簡単な握り方もあり(ゼロシーム)、投げるのも簡単な球。

どちらにしてもストレートに球速がなければ投げることは難しいので基本はやはりストレートって事です。

握り方:人差し指か中指のどちらかを縫い目に沿って握る。

     そのほかの指は縫い目にかからないようにする。

     投げるときは、縫い目に沿わせたほうの指の方向に力をいれて軽くひねる。

     また、縫い目から完全に指をはずし、ゼロシームの状態で投げる方法もあり。

     こちらのほうは不規則にゆれるような変化を見せる。


・高速パーム

なんじゃこりゃ?俺もようわからん。

ただ変化としてはムービングに近いためストレート系の扱いだとか。

別名スリーフィンガーファストボール

握り方:三本の指をボールに当てて投げる。それぞれの指の力の入れ具合で変化の仕方が変わる。


・ハイスピードナックル

スピードがそこそこあり、全く持って不規則な変化を見せる、

もはや直球と呼んでいいのかどうかがわからない代物。

コントロールがつけれず、暴投率も高く、その上変化する保障がないまさにギャンブラー御用達の球です。

握り方:人差し指と中指を曲げてボールに当て、そのまま思いっきり投げるだけ。


・ジャイロボール

通称弾丸ボール。その名ととおり弾丸が発射されたときと同じ回転をするストレート。

この回転によって空気抵抗を最小限に抑えることができ、投げはじめからバッターボックスに届くまで、

ほとんど球速を落とさずそれこそまっすぐ飛んでくるボール。

この球は浮き上がる球と思われがちですがそれは違います。

ふつうのストレートはバッターボックスに届くころには失速し若干沈むのに対し、

ジャイロボールは沈まないため打者からは球が浮いてくるように見えるのです。

現在はロッテのサブマリン投手、渡辺俊介投手がこの球を投げているそうです。

また、イチローもジャイロ回転の送球をして実況に、

「レーザービームのようだ!」といわせたのは有名な話です。

また、ジャイロにもツーシーム、フォーシームの概念が存在。

これで緩急差をついた投球ができ、これを利用しているのが渡辺俊介投手です。

握り方:ストレートと全く同じ。投げたとき自然とジャイロ回転する。

     狙って投げれるわけではないので説明できません。


カーブ系

・カーブ

最も基本とされる変化球ですね。

右投手が投げれば大きく左に曲がりながら落ちます。

ただ、基本といってもひじにかなり負担がかかるので成長期の少年達は投げないほうがいいでしょう。

握り方:ボールの縫い目の左に指を当てて、ひねりながら投げる。

     握り方はバリエーション豊富だが基本は縫い目に指をひっかけること。

     ひねるときは手首だけでなく、ひじからひねらないとたいして曲がらない。


・ブレーキカーブ

パワプロではドロップとなってる変化球です。

ストレートと同じ軌道をたどり、打者の手前で浮き上がりぎみに球速を落とし、

鋭く斜め方向に曲がり落ちる軌道をとります。

かなり有効な変化球ですが覚えるのはかなりハイレベル。

別名高速カーブ。

握り方:カーブと一緒。投げる時に親指をひねり上げるように投げる。


・スローカーブ

その名のとおりカーブに比べ球速が遅いカーブ。

球速が遅いため空気抵抗をよりうけ、カーブより大きく曲がります。

打者にとってタイミングがつかみにくく打ちにくい球。

握り方:カーブの握りを弱く握り、ひじをカーブのときより強くひねって投げる。

     リリースポイントを早めに持ってこないとキャッチャーまで届かないので、

     気持ち斜め上に放り投げる感じで投げる。


・サウスポーカーブ

右投手の場合はいわゆるションベンカーブ。

投げはじめからいきなり曲がり始めるボールのため変化軌道が読みやすく痛打をくらいやすい球。

ただ、左投手の場合だと、左投手が少ないのでこれが結構有効になるそうです。

握り方:カーブと全く同じ。いわゆる出来損ないのカーブ。


・ドロップ

パワプロではDカーブとなってる球です。

真下に落ちるカーブです。オーバースローの投手が投げる球になります。

サイドスロー、アンダースローの投手は変化の関係上まず投げることは不可能でしょう。

握り方:カーブと一緒。投げるとき、親指で下から上にひねり上げ、

     指、ひじ、手首をバランスよくひねる必要がある。

     腰と肩をうまく使えばよりうまく落とすことが可能。


スライダー系

・スライダー

ブレーキがかかって曲がりながら落ちていくカーブに対し、

スライダーはスピードが落ちないため横方向にすべるように曲がります。

空振りを誘うのにもってこいで決め球にしやすいですが、

反面、ボールの回転方向がスイングの軌道に正直になるので球質が軽く、よく飛ぶので注意が必要。

握り方:縫い目に指を当てずに横に切るようにして投げる。


・高速スライダー

呼んで字の如し、速いスライダーです。

ストレートに比べて若干遅いぐらいで、減速ナシにいきなりボールが横に逃げます。

投げるとわかっててもなかなか打てないので決め球にする投手が多い球ですね。

握り方:縫い目に指をあて、スライダー同様横に切るようにして投げる。


・カットボール

別名まっスラ。打者に対しストライクを取るのではなく芯をずらせて凡打を誘う球です。

とどのつまり、金属バットには全くの意味がないわけです。

ただ、未熟なうちに投げると、スライダー回転しながらぜんぜん変化しない球になり、

それでもスライダー回転になるため球質が軽く簡単にスタンドインしてしまい、

変化するかどうかがわからない状態では捕手もパスボールしてしまう可能性があるたちの悪い球です。

握り方:ストレートの握りを少し中指方向にずらして握る。

     投げる時、中指で押し出す感じで投げる。


・縦スライダー

Vスライダーのことですね。

ボールがずるりと下に落ちていくため、打ちづらい上攻略が立てにくい変化球。

ただし、キャッチャーもとりにくい球なのでパスボールの危険もあり。

また、打ち返されると軌道がホームラン回転なので球質が非常に軽いという欠点もあります。

握り方:スライダーと同じ握りでひじを伸ばしたまま肩ごと縦に切り落とす感じで投げる。


・スラーブ

Sスライダーのことですね。

変化はカーブとスライダーの中間の変化をします。

意外と読みやすく、球質も軽いため使いどころがほとんどないのであまり使えない球です。

ただ、変化は大きいので使いどころでは意外と有効になることも。

握り方:握りはカーブの握り。投げ方はスライダー。


シュート系

・シュート

スライダーと逆方向に変化する変化球ですね。

握り方:縫い目の内側(中指のほう)に指二本を引っ掛ける。

     中指と薬指の間からカーブと逆方向にひねりリリースポイントで人差し指で押し出すように投げる。


・逆スライダー

なんのこっちゃって話になりますね。

実はこれがかの有名なカミソリシュートなんですね。

また、パワプロのHシュートもこれに該当します。

もっとも効果的、かつ華麗な変化球とされています。

この球はまず完全に先読みしてないと攻略は不可能。

スライダーとみてスイングすると逆に来るのでボールが当たることも。

1974年の試合で巨人の河埜和正が平松政次のこのシュートを手にあてたのにもかかわらずデッドボールにならなかった話はあまりにも有名な話です。

また、このボールは足腰のバランス、天性のセンスを必要とし、

常人が投げるとほぼ間違いなくひじを痛めます。極力まねをなさらぬよう・・・

握り方:高速スライダーの握りと一緒。投げるときスライダーと逆方向に切る。


・シンカー(スクリュー)

意外と思われがちだが実はシンカーはシュート系に属すんです。

つまり、シュートは真横にスライドするのではなく、どちらかというとカーブの逆なんですね。

で、このシンカーはスローカーブのシュート版と考えてもらうのがわかりやすいです。

本来、シンカーは上投げと下、横投げでは変化の軌道が違うものであり、

上投げの選手がシンカーを投げると斜め方向、

下、横投げの選手が投げるとほぼ真下に落ちます。

なお、左投手の場合、呼び名がスクリューに変わります。

握り方:スライダーの握り。投球時、中指と薬指の間から抜いて投げる。

     また、シュートの握りで縫い目に指を掛けずに投げる方法も可。


・高速シンカー

Hシンカーのことですね。

これは完璧にアンダースロー限定の変化球です。

アンダースロー投手がシュートを投げたとき、 右下方向に落下、

すなわちシンカー方向のためにこう呼ばれています。

つまり、正確にはシュートなんです。

握り方:シュートと全く同じ。投げ方も同じ。アンダースロー限定。


・ナチュラルシュート

読んで字の如し、自然にシュート回転する変化球です。てか、むしろ直球。

これはストレートの握りがおかしかったり、横投げの選手のストレートに多いです。

シュート回転しているため、ボールにノビがなくなり、甘いボールになりやすいなどが特徴で。

右投手で左打者の場合、痛打をくらいやすいタチの悪いボール。

本来投げるべきではないですね。

握り方:握り方の概念はなし。投げ手のクセによるもの。


フォーク系

・フォーク

打者の手前で真下にストンと落ちる変化球。

ストレート待ちでボールを見てると目の前からいきなりボールが消えるように見え、

非常に空振りを誘いやすいボールです。

握り方:人差し指と中指で縫い目に触らないようにボールをはさむ。

     投げるとき、手首を返さずはさんでいるボールを抜いて投げる。


・高速フォーク

別名握力フォーク。

握力に任せてボールを握り締め、思いっきりブン投げるもうひとつのフォーク。

握力の影響で勝手にリリースポイントが早くなるので回転がかからず、

ボールがすっぽ抜けて高速で飛んでいく感じになる。

今季引退した佐々木投手のフォークはこっち側。

普通のフォークに比べこっちのほうがさらにタイミングがとりにくく非常に打ちにくくなります。

握り方:ストレートの握り。思いっきり握力を掛けてにぎり、ストレート感覚で投げる。


・薬指フォーク

フォークボールでの握力の低下を防ぐために開発されたフォークボール。

握り方:中指と薬指でボールを挟んで抜くようにして投げる。


・SFF

正式名称スプリットフィンガーファスト。

一時期魔球とまで言われていたボールです。

落下の原理はフォークというよりツーシームに近いものがあり、

桑田投手がKボールと名づけ、投げていたことは有名。

ただし、コントロールがつけにくく、暴投率が高いのであまり使う投手は少ないようです。

握り方:フォークの握りで指を縫い目のすぐ外側に合わせる。

     基本はフォークと同じ投げ方だが、手首をかえしてなげてもよい。


チェンジアップ系

・チェンジアップ

直球と同じ振りでただ遅いだけの球です。

投げ方を工夫して変化するチェンジアップを投げる投手もいます。

握り方:ストレートと同じ握りで、指を一本か二本はずして立てて投球する。


・パーム

スリークウォータではもっとも有効とさせる落下系の変化球。

球速が非常に遅く非常に大きな落差があるので決め球としても有効です。

が、フォームがゆっくりになりがちなのでばれやすく、投げる人は少ないです。

握り方:ボールをわしづかみにし、その上で親指と小指ではさみ、他の指は立てる。

     投げるときは決して手首をかえなさいですっぽ抜くように投げる。


・ナックル

これぞ魔球、といえる変化球。

投げ方によって変化の仕方が変わり、空気抵抗も激しく受けるのでゆれながら落下します。

その変化は投げた投手でさえ予測不可能となり、暴投の危険性も大です。

これには2種類あり、一般的に、2本指で投げるナックルはナックルカーブ、

3本指で投げるナックルがナックルと呼ばれます。

日本では2本指ナックルが主流で、アメリカは3本指ナックルが主流。

握り方:指の第一関節を2、3本曲げボールにあて、投球の際にはじき出すように投げる。

     はじき方、はじく指、投げ方で変化方向が大きく変化する。


・タイガーナックル

3本指のナックルの別名で、指ではなく、爪ではじき出すナックルのことをさします。

変化軌道が普通のナックルより大きくブレを起こし、真下に落ちます。

そういう意味ではナックルとは別物なのかもしれません。

ただ、投げる際は強めに爪を押し付けてはじき出すため爪の手入れが必要で、

さらに正しく投げないことには筋に以上をきたすのでかなり危険。

握り方:3本指ナックルを指ではなく爪で固定しはじき出す。


・サークルチェンジ

別名OKボール。

その名前のとおり、オッケーサインの握りで投げるボールです。

普通のチェンジアップに対し、若干揺れが発生するので非常に打ちづらく、

緩急差をついたり、決め球にしたりと非常に効果が大です。

握り方:親指と人差し指で輪を作り、そこにボールを挟み、残りの指は立てておく。

     そこから抜くようにして投げる。



とまあ、こんな感じですかね。

実際は他にもあり、その数70種以上とも言われていますが、

これぐらいが主流です。


ココで話は戻るのですが、

何故、政宗編でシンカー系所得をしなかったのかと申しますと、

政宗編で一番最初に語ったように、政宗は全部特殊変化球のみ所得を目的としてました。

が、シンカー方向の特殊変化球はHシンカーのみ。

で、政宗はスリークウォーター。

つまり、アンダースローオンリーであるHシンカーが投げられるわけがないのです。

まあ、ゲームである以上、そんなこと気にしてちゃいけないんですがね。

やっぱこだわりぬいたからにはそういうところもこだわりたいというのが僕の生き様。

どうしても覚えるわけにはいかんのです!!!


また、マイライフで初期設定でオーバースロー、スリークウォーターを選択すると、

シンカー系が出ないのはこういうことが理由であると思われます。

間違ってHシンカーでたら色々マズイでしょ?

同様にサイド、アンダーでもフォークは投げれないので同様ですね。


わかっていただけましたでしょうか??


てことで、今回の変化球講座はココまで。


もし、間違ってる箇所があったら教えてください。

直ちに修正いたします。