

「倍増」
喜ばない
わけがない。
人を思うは身を思う(ひとをおもうはみをおもう):
他人に情をかければ、やがてはそれが自分にかえってくる、やがて報いられて自分のためになる、ということ。
注:
友好的にとても親切にされようと、その人の本音はわからないものである。とはいえ、自分が困っているときに、手を差し伸べてもらえると、とても良い人だという印象を捨てきれないものである。お昼の休憩も取らず、黙々と作業を続けていたところ、1粒のチロルチョコを差し出された。朝食を抜いて“ひもじさ”の極まっていただけに、喜びの大きさは半端ない。というわけで、そのまま大いに喜んでいたところ、カリントウを添えた珈琲までも提供された。いつも親切にされるのも、嬉しいことではあるけれど、窮しているときの手助けは、嬉しいどころか“感謝の念”が湧いてくる。「いつもいつも」はできないが、「困っているのがわかったとき」だけならば、誰かに何かはできるかも?というより、それができると“達人”かもね、…という、“行為への喜び”が“その人への感謝”に変わる瞬間。