

「攻防戦」
攻めるが
勝ち。
額に箭は立つとも背に箭は立たず(ひたいにやはたつともそびらにやはたたず):
額に矢疵(きず)を受けることはあっても背中に矢疵を受けることはない。敵にうしろを見せないということ。絶対に退却しないということ。
注:
大人数でいるときは円満なのに、少人数になるとギスギスする相手というのは、いるものである。しかも、それに気付いてしまうと、些細なことまで鼻につくようになるものだ。同僚とお留守番していたところ、同僚の指示・判断が今一つズレていることに気が付いた。ズレた頭でスルーされては困るので、メモを渡すようにしたところ、そのまま不在の上司のデスクに貼り付けている始末。「それでは自分が貼ったようだ」と内心ムカムカしつつ、BGMで気を紛らわせていたものの、関係はギクシャクするばかり。そんなとき、いつも「ついでだから」と珈琲を入れてくれる別の同僚のことを思い出し、ズレた同僚に珈琲を出してやったところ、態度が急変。調子のよいオシャベリが始まっただけでなく、戻った上司に「○○さんが頑張ってくれた」とヨイショまでされてしまった。ムツカシイ関係の相手には、守りに入らず、アプローチを変えて攻め込んだ方が良さそうだ。もしかして「ついでだから」と珈琲を入れてくれていた同僚も、実はそうだったのかな?…という、真似してわかる相手の気持ち。