

「女子力アップ」
これが、
中年の魅力か。
衣鉢相伝(いはつそうでん):
教法や奥義を伝え継承すること。弟子が師の教えを受け継ぎ伝えること。今では広く先人の事業や業績を継ぐことにもいう。もと仏教語。「衣鉢」は三衣さんねと一鉢で、「衣」は袈裟けさ、「鉢」は托鉢たくはつのとき施し物を受ける鉢のこと。師から教えを受けるとき、この法具を用いることから、転じて奥義、師から伝えられた教えの意。「相伝」は受け伝えること。「衣鉢」は「いはち」「えはつ」とも読む。
注:
誰かのご機嫌をとったり、媚を売ったりするのは、自尊心が傷つくものである。とはいえ、自発的に喜んでしてあげる範囲なら、するほうも、してもらうほうも、お互い嬉しい気持ちになるものだ。世代を超えた趣味の集まりに参加したところ、中高年の世話人男性が遅れるとの連絡が入っていた。首謀者なのに参ったなあ、と思いつつ待機していたところ、暫く後にコンビニ袋を提げて現れた。主催者だけに、ジュースの差し入れかと思ったが、パフェのようなスイーツまで幾つか入っている。どうやら、女性の数だけ、ジュースと別に、スイーツを買ってきたようだ。同世代の集まりなら、こんなイヤラシイことはできないが、上の世代にやられると、感心しきりである。とはいえ、この気配りは、よほど女性にモテて来たか、母・妻・娘に鍛えられたか、のいずれかに相違ない。とはいえ、目に見えて女性陣のテンションが上がっただけに、この手の効果は絶大だ。相手の気持ちを動かして力を引き出すには、自分から動いていかなきゃなあ、いつかこの手を使ってやるぞ、…という、次世代に受け継がれる伝承の知恵。