

「共依存」
気の毒というより、
あたりまえ。
愛多き者は即ち法立たず(あいおおきものはすなわちほうたたず):
上に立つ者が愛情をかけすぎると、下の者がそれに甘え、法が乱れるということ。ただ愛情をかけるだけでなく、同時に厳しい面も必要だ、という戒め。
注:
自分のことを自分でするのは、ひとの道としてあたりまえのことである。とはいえ、ココロに潜んだ甘え心から、甘えたり甘やかしたりのカンケイに陥ってしまうことは、よくあるものである。知人に誘われた“観劇サークル”の会費納入を兼ねて、その知人とランチをすることに。「今年の費用は持ちますよ」と気前の良い言葉を頂いたものの、○万円の金額を「ハイ、そうですか」とは従えない。用意してきた封筒からお代をお渡ししたところ、誘った張本人にも関わらず「気の毒な…」といたく恐縮されてしまった。振り返ってみると、いつも何かを呉れるばかりで、求めることはほとんどない方だけに、“正当に受け取るべきものを受け取ること”に慣れていないと思われる。そういう方の好意に対し、これまで甘えっぱなしだったとは情けない。ちゃんと渡せてよかったな、これからも甘えすぎないように気をつけよう、…という、自分を律して初めて気付く我が甘え心。