

「富の分配」
右から左、
でも豊か。
金は天下の回り物(かねはてんかのまわりもの):
金は一箇所にとどまるものではなく、常に人から人へ回っているものだから、今はお金が無い人の所にもいつかは回ってくるという励まし。貧富は固定しないということ。金がない者に対し、今貧しいからといって悲観するな、まじめに働いていればいつか自分のところにも回ってくるだろうという励ましの意味を込めて使う。
注:
お世話になった人に何かお返しをしたいなあと思っていても、毎月の生活費から捻出するのは、ままならないものである。とはいえ、恩を感じている相手には、いつか何かをしてあげたいと、心のどこかで引っ掛かっているものだ。久しぶりに臨時収入があったので、日頃から良くして頂いている方にお礼ができるなあ…とホクホク顔で帰宅したところ、まさにその相手からメールが届いていた。何事かと開いてみると、観劇サークルへの入会を“お願い”する内容だ。これだけお世話になっているので“高圧的に”勧誘されて当然なのに、“お願い”されるとは恐縮だ。しかも、この懐の温かいタイミングは、ふたつ返事で「OK!」するためとしか思えない。収入は自分が勝ち得たものだと思っていたが、何かのために与(あずか)っただけなのかも?そう思うだけで、お金の身離れが良くなるね、…という、相手の希望に沿えるヨロコビ。