

「生首」
え?
あれは何?
幽霊の正体見たり枯れ尾花(ゆうれいのしょうたいみたりかれおばな):
恐怖心や疑いの気持ちがあると、何でもないものまで恐ろしいものに見えることのたとえ。また、恐ろしいと思っていたものも、正体を知ると何でもなくなるということのたとえ。
注:
多少の物音がしても、たいした変化は起きないものである。とはいえ、思いがけない変化があると、我が目を疑うものである。玄関先でガタンと物音がしたので、宗教か地域情報のフリーペーパーでもポストに投函されたのだろうと向かったところ、大きな丸い物体が転がっている。とても投函口から入る大きさではないだけに、「亡きお猫様のタタリか!?」と、恐る恐る近付いたところ、年末に購入したまま放置していたキャベツであった。ビニールに入ったまま玄関先に置かれていたのに業を煮やし、キャベツが自ら転がったようである。とはいえ、ものがものだけに、遠目に見ると生首だ。白菜を食べるのに大変で、アピールされないと気付かなかったよ、…という、年始にありがちなキャベツの嫉妬心。