

「想い出」
うわっ、
びっくりした。
合縁奇縁(あいえんきえん):
人と気持ちが通じ合うのも、通じ合わないのも、不思議な縁によるものだということ。気心が合うも合わないも、不思議な因縁によるということ。「合縁」は気心の合う縁、「奇縁」は奇しき縁(不思議な巡り合わせ)という意味。
注:
想い出のある場所に行くと、そこにまつわる記憶がより鮮明になるものである。日暮れて家に帰る途中、在りし日の想い出あふれる坂道を上っていたところ、上から下りて来る影がある。「この坂を走り下りて来ていたなあ」とまさに思っていただけに、まさか?もしや?とありえない期待で硬直だ。近付く影を待っていたところ、なんと訃報を知らせてくれたご近所さん。開口一番「あれはお知らせだったよ」と話すので、なんのことかと思ったら、その夜に義理のお兄様が亡くなったそうである。哀しい話が続くなあ、と思ったのも束の間、義理のお兄様のお気楽人生や、ご本人の結婚へ至る馴れ初めなど、面白おかしく聞かされた。長年のご近所さんとは言え、私生活は謎なもの。こんな流れで聞けるとは、哀しい想い出が、楽しく拡がっちゃったね、…という、亡くしたあとの新たな想い出。