

「ぬかり」
ドラマは許せても、
映画はちょっとね。
鬼の目にも見残し(おにのめにもみのこし):
どんなに注意深くしても、ときには落ち度や不注意があることのたとえで、くまなく目が届く鬼の鋭い目でも、見落とすことがある意味。
注:
同じ景色とはいえ、撮影の方法や時間帯で、まったく別の印象を与えるものである。ましてやストーリーが異なれば、雰囲気も一変して見えるもの。とはいえ、建造物の場合には、季節や天気が変わろうと、同じものは同じである。海外のオカルト映画を見ていたところ、怪奇現象の現れる建物が、他の映画で使われていたのに気が付いた。しかも英国風の名作で、新婚夫婦の新居となる豪邸だったのも覚えている。都内近郊で撮影される低予算ドラマならいざ知らず、海外映画でこうした安直さを見せつけられるとは。制作側はわかっているはずなので、ぬかりがあったとしか思えない。せめてすぐにバレぬよう、工夫して欲しかったなあ、…という、想定外の“オカルト映画のリアル感”。