

「タネ」
ああ、
枇杷か。
血は水よりも濃い(ちはみずよりもこい):
血の繋がった血縁者の絆は、どんなに深い他人との関係よりも深く強いものであるというたとえ。また、血は争えないということ。
血液が水よりも重く濃い液体であることから、血の繋がった身内の絆の濃さを表している。親しい他人に比べても、血縁者同士の絆のほうが深く強いもので、頼りになるということ。また、同じ血が流れる者同士の間には、濃い結びつきがあるということ。
注:
大事にしすぎて奥の方に仕舞いこみ、どこへやったか忘れてしまうことは、よくあることである。年末も近づいたので、冷蔵庫の奥をあさっていたところ、自家製ドライフルーツが入っていた。なんの果物かわからないうえ、糖分の結晶なのか白い粉が噴いている。煮戻したら、何の果物かわかるだろうと試してみたが、シワシワな形状はまったく変わらない。思い切って食べてみると、中からタネが飛び出した。しばらくタネと見つめ合い、これは枇杷だと気が付いた。そういえば、枇杷酒が棚にあったなあ、あの残骸かな?…という、見た目は変っても、辿りつけるそのルーツ。