

「脱皮」
ん?
爪か?
月夜の蟹(つきよのかに):
月夜には蟹は月光を恐れて餌(えさ)をあさらないので肉がつかないといわれることから。やせて身のない蟹。転じて、中身のないことのたとえ。
注:
いつもどおりの生活にもかかわらず、気が付くと負傷していることは、よくあることである。冷え込む日が続くので、今日は暖かいお風呂に浸かることに。ホカホカ湯船に入っていると、右手の指先に何かがチラチラ触れてくる。ゴミか虫でも混浴しているのかと、浴槽の様子をうかがうと、中指の爪が折れているのに気が付いた。特別に爪が伸びていたわけでも、ナイフで刻んだわけでもないだけに、この自然な“剥がれ具合”は絶妙だ。栄養不足なのかもしれないが、自然に伸びた爪が剥がれると、爪切り要らずで便利だな、…という、爪の脱皮。