

「救急車」
え?
まだ、待たせるの?
暗がりから牛(くらがりからうし):
暗い所に黒い牛がいると、いるのかいないのか見分けがつかないことから、物の区別がつかないことのたとえ。また、ぐずぐずして動作が鈍いことのたとえ。
注:
親族といえど、体調の良し悪しは本人にしかわからないものである。しかも辛抱強い性格だと、かなりガマンしてしまい、重症になりがちだ。夜分、お隣りに救急車がやってきた。高齢者ご夫妻なので大丈夫か?と玄関先に顔を出したものの、なかなか出てこない。これでは野次馬だな、と引き返そうとしたところ、「奥さん、救急車は右手に折れたところです」と言いつつ、ストレッチャーの去る音が聞こえてきた。これは出発するだろうと、奥さんに「何かできることがあれば…」と声をかけるべく待っていたところ、いくら待てども出てこない。救急で運ぶのに、何の準備がいるのだろう?至急、搬送しないと危険では?まさか、故意?…この時間を長いと感じているのは、救急隊員よりも、ご主人かもな、…という、夫婦間のココロの闇。