

「着信アリ」
出ようにも、
出られない。
音吐朗朗(おんとろうろう):
発声が明瞭、声量が豊かで響きわたるようす。音声が豊かではっきりしたさま。また、音声が豊かでさわやかなさま。「音吐」は発声・音声、また、声の出し方をいう。「朗朗」は声が高く澄んでとおるさま。
注:
携帯の受信は、受信者である自分の都合を優先するように努めてはいるものの、着信履歴は何かと気になるものである。油断して大音響を轟かせるのはみっともないので、着信音のバリエーションはあっても、マナーモードが基本である。そんなとき、鳴り響く“バイブ”の振動音。「今なら出られるぞ」と携帯を探していたところ、「あ、ごめん。今、とりこんでて…」という会話が始まった。なるほど、着信があったのは、“画面”の中のドラマである。着信音はいろいろあっても、バイブ音は同じなんだね、…という、日常的な“ひとりボケ”。