

「どれくらい?」
曖昧なだけに、
万能なんだな。
眼光紙背に徹す(がんこうしはいにてっす):
書物に書いてあることを、表面だけでなく真意まで理解すること、奥にある深い意味をも読み取ることのたとえ。読解力に長けていること。
注:
ビジネス以外での“お金の話し”は、品が無いので、なかなか難しいものである。「他人様の新居の値段」は他人様の財布のことなので、下世話(げせわ)には違いないが、「目的地までのタクシー料金」は自分の財布のことなので、訊いても良いはずだ。というわけで、「○○まで、どれくらい?」と訊いたところ、「だいたい20分、今はラッシュの時間帯だから…」と時間で返された。「いやいや、そうじゃなくて…」とココロで思っていたところ、「料金で2~3千円ですね♪」と自然な追加アンサーが。観光客を“カモ”扱いも“ケチ”扱いもしない絶妙トークに脱帽だ。観光地のインフォメーションは、地方に行くほど優れているのかなあ、…という、理解された者ならではの贔屓目(ひいきめ)。
※贔屓目(ひいきめ)…ひいきをした見方。好意的な見方。