

「アンケート」
回答よりも、
個人情報?
乗り掛かった船(のりかかったふね):
いったん関わった以上は、途中でやめるわけにはいかないというたとえ。乗って岸を離れた船からは下船できないところから。
注:
いまどき街頭だけでなく、メルマガやSNSサイト、各種クラウドサービスなどで、アンケートの募集を目にするものである。たまたま好感を持っている企業が、愛用商品のアンケートを募っていた。しかも薄謝が頂けるとあって入力し始めたものの、次の画面でさまざまな個人情報を要求してきた。氏名・年齢・性別・居住地に加え、メールアドレスまで知られたら、個人を特定されるも同然だ。しかも、同居人の確認までされると、国勢調査なみ。アンケートの域を超えている。そこまで厳密な裏付けが必要ならば、しかるべき費用を負担して社外モニターを募るべきである。一般消費者の意見が知りたいのではなく、特定の個人情報を獲得したいのだな。ネットは“個人の存在があやふや”とはいえ、途中で離脱しますよ、サヨウナラ、もう買いません、…という企業離れ。
※アンケート…質問調査のこと。元々は対面による会話なども含めていたが、現在は調査研究の方法として、質問紙法をさす場合が多い。社会調査の手法の1つ。複数の人に対して、同じ質問をすることによって、比較できる意見を集める。さらに回答も定型化することで、意見を明確化するという目的がある。
※モニター…質問やアンケートに答える人。企業が商品やサービスに関する情報を得るために、消費者モニターを募集して、商品開発やサービス向上などに活かすこともある。