

「爆発寸前」
視覚的な怒りは、
とてもわかりやすい。
堪忍袋の緒が切れる(かんにんぶくろのおがきれる):
我慢できる許容量を超えて、怒りが爆発することのたとえ。腹の立つことがたくさんあって、長いことそれを我慢していたが、ついにその怒りをこらえきれずに、爆発させてしまうことのたとえ。「緒」は、ひものこと。
注:
小春日和が続くと、花も咲き乱れ、野の実りも豊かである。そんな陽気にノホホンと過ごしていると、仏壇に供えていたリンゴが変色し、パンパンに膨れているのに気が付いた。すっかり内部は発酵し、爆発寸前だ。そういえば、明日は月命日。もしや爆発寸前なのは、リンゴではなくご先祖様の怒りではなかろうか。いやいや、梅雨はまだ先ながら、食べ物の腐りやすい季節がやってきたせいだ、…と思いたい。とにかく、明日は新しいお供え物をするので許してね、…という、ご先祖様がツンデレであることの祈り。
※ツンデレ…特定の人間関係において敵対的な態度(ツンツン)と過度に好意的な態度(デレデレ)の両面を持つ様子、又はそうした人物を指す。