

「免許の更新」
計算づくなだけに、
毅然として臨みましょう。
策士策に溺れる(さくしさくにおぼれる):
策略に巧みな者は策を弄しすぎて、かえって失敗するものであるというたとえ。策略を好む人は策をめぐらしすぎて、逆に失敗することがあるということ。自己過信に陥ることを戒めるときに使われる。
注:
サービス産業の発展にともない、サービス・営業トークのテクニックは、大いに進歩しているようである。免許の更新のために警察署へ赴いたところ、事務的な隙のないトークで、トコロテン式に手続が進む。質問の必要も無ければ、滞りも無く、笑顔も無いトークに、「公務員は国民に等しく平等であり、時間を無駄にしない義務があるのだな」と良いように解釈。とはいえ“交通安全協会の加入”を勧めるときに、民間の営業トークにありがちなソフトさが無いだけに、高圧的だ。そのプレッシャーに負けず加入拒否したところ、「では、またご検討ください」とサラリ。そうか、公務員だけに、営業というより、義務だったようである。とはいえ、国民からクレームが出ないよう、練りに練られた計算づくのトークに違いない。どんな相手であっても、そのペースに巻き込まれない心掛けは大事だなあ、…という一般市民のなけなしの抵抗力。