

「商魂」
人工的
季節感。
春宵一刻値千金(しゅんしょういっこくあたいせんきん):
春の宵は趣深く、そのひとときの時間は千金にも値するということ。「一刻」はわずかな時間の意味で、昔の一時の4分の1、約30分。「千金」は千両・大金の意味。
注:
春になって日も長くなると、気も長くなるようで、特に必要なものはなくても、ウィンドウ・ショッピングに出掛けることはあるものだ。スーパーは閑散としている反面、デパートの食品街は大盛況。この盛り上がりは何だろう?と観察してみると、やけに地元の銘菓が並び、たいした催事ではない。よくよく人波みを見ていると、キャスター付き旅行バックが目立つことに気が付いた。どうやらゴールデン・ウィークの帰省客に向けに、土産(みやげ)商品を充実させているようである。なるほど、土産を買うためのわずかな時間の、大いなる購買意欲に期待しているのだな。人工的だけど、これはこれで季節の風物だよなあ、…という視覚的な商魂。