

「寒暖」
え?
昨日は寒かったの?
井に坐して天を見る(いにざしててんをみる):
視野や見識が狭いこと。浅薄な考えで決めつけてしまうこと。井戸の中に座って天を見上げると視野がきわめて狭いこと。本当は広大な天であっても、井戸の中からでは狭い範囲しか見れないことから、周りが見えていないことの喩え。
注:
桜も満開、暖かく晴天となれば、ご用はなくても出掛けたくなるものである。ご機嫌なお散歩の途中、信号待ちで立ち止まったところ、道行く年配者の会話が聞こえてきた。「暖かいと思ってたら昨日は寒かったね」「ホント、あの冷え込み」「ゴールデンウィークまでは油断できない」…等々。まるで他所の国の会話である。年配者だけかと思ったら、行く先々で似たような会話ばかり。ああそうか、昨日は昼まで寝ていたので、身に覚えが無いだけだ、…と思い当たる。布団の中から出なければ、わかる世界は狭いわなぁ、というナルホド。