

「名を名乗れ!」
おぬし、
何者ぞ。
嘘つきは泥棒の始まり(うそつきはどろぼうのはじまり):
平気で嘘をつくようになると、盗みも平気でするようになる。嘘をつくのは悪の道へ入る第一歩であるということ。
注:
口数が少なくても、裏表のない必要な言葉を交わすなら、信用できるものである。どんなにオシャベリが達者であっても、不必要な言葉ばかり並べ立てるなら、表面的な交流にとどまるものである。ましてや、オトナになれば、基本的なコミュニケーション能力は備えたい。いきなり玄関先に普段着で現れて「○○さん亡くなったんですか?」「昔からの友達」「名前が同じ」と言われても、故人には確認のしようがない。しかも「どれくらい経つの?」「病名は?」など訊かれるのは論外だ。話しを聞けば聞くほど信憑性が欠けるので「あなたのお名前は?」と尋ねると、苗字を名乗らない。たとえ嘘はついていなくとも、真実が欠けると、信頼できないものである。まさか二度と来ないだろうが、もし来たら居留守を使おう、…という秘かな計略。