

「執着心」
借りは返しておかないと、
生霊に憑かれそうだな。
尺を枉げて尋を直くす(しゃくをまげてじんをなおくす):
小利を捨てて大利を取ることで、大事のために小事を犠牲にすることのたとえ。一尺を曲げても八尺をまっすぐに出来ればよいことから。「尺を枉げて尋を直ぶ」ともいう。「尋」両手を左右に広げたときの、指先から指先までの距離。
注:
借りた相手に返したときはスッキリするものだが、貸したつもりのものを諦めるのもスッキリするものである。人間関係を断つほどの意志はなくとも、「貸したものを諦める=相手への執着がなくなる」ようである。つまり、「“貸したもの”への執着」よりも、「“貸してやった思う恩”への執着」が、大きいのだ。…ということは、借りのある相手には、執着されているのかも?「もういいよ」の一言で、少なくとも、お互いに化けて出ることはなさそうだな、…という、手放して気付く、将来への明るい展望。