質実剛健
中身が充実して飾り気がなく、心身ともに強くたくましい様子。
「質」は質朴、「実」は誠実の意で、「質実」は飾り気がなく、まじめなこと。
「剛健」は心やからだが強く、たくましいこと。


郷中教育がなぜこの質実剛健を求めたのか?
武士にとって重要なことは、外見ではなく内面を充実させ、他者に対して誠実な人間を育てたかったからではないだろうか。

外見など後からいくらでも変えることはできるが、内面に対しては長い時間をかけなければそう簡単に磨かれるものではない。
幼いころからのしつけや習慣から身に付くものであり、内面を磨かずに過ごしてきた大人であれば非常に苦労するに違いないだろう。