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// TimeLine:26/04/01
// NOTE:冗談ではなく本当に4月に書いた。
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TITLE:
台所の掃除とリフォーム。
Written by BlueCat

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【台所の掃除】
 10年ほどもこの家に棲んでいて、処理しあぐねいていたことが台所のリフォームである。
 なんと言えばいいのか、造り方も悪いし使い方も悪い。
 その相乗効果で蓄積された材料の疲労と汚れをどのように処理すればよいか、ずっと頭の片隅にあるものの、適切な処理が思いつかず本日に至っている。そもそもここは台所であるし。

 40年前の素材なので仕方ないのだが、システムキッチンのユニットが分解しづらい。
 ネジは目隠しのためか本体の裏や下から留められていることが多く、設置後の現在では分解不能な箇所が多い。
 解体するなら構わないが、分解清掃ができないので、奥の隅に積もった汚れにまったくアクセスできなかったりする ── ここ台所だぜ?

 さらに大工が一人で施工したらしく(そのように聞いている)その人が水回りの知識に乏しかったようで、キッチンユニット同士の接合をきちんとしなかった。
 たとえばシンク(流し)ユニットとカウンタ(調理台)ユニットに隙間がある。

 壁面をステンレス板で覆っているが、隙間の処理が甘く数ミリ開いており、コーキングもされていない。
 専門業者なら通常はコーキングする。古い時代ならせめてタイル目地、防カビセメントや防水漆喰で埋めると思う。
 しかし隙間が空いたまま引き渡されたか最初からそうだったのか、ユニット間の継ぎ目は、長い間アルミテープで塞がれていた。

 施主も悪いが施工主も悪いし、使用と管理も悪い。
 その悪さを蓄積したまま始末を押し付けられた我が身を嘆いて振り仰ぐばかりである。

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 当たり前だがアルミテープの耐久性はさほど高いわけではない。
 数年しないうちに粘着部とアルミ部は剥離し、粘着部とステンレス素地の隙間に僅かな水分や油分、塩分や食品の残渣が蓄積し、やがてアルミ素地もステンレス素地も(主に塩分や金属イオンで)腐食し粘着部も(主に油分で)劣化する。
 それらを丁寧に剥がして磨いた後にアルミテープを貼り直せば良いものを、雑に剥がした上にアルミテープを貼り足して積み重ねた始末でどうにも汚い ── ここ台所だぜ?

 これは使用者の叔母も悪いが、所有者の叔父も悪い。
 知識や技術や道具がないならせめて業者を頼めばいいのに、それすらしなかったのだろう。

 叔父は大正生まれの男だったので台所仕事は不得手であり、叔母に一任していた様子ではある。
 にもかかわらず修繕費をケチり、その割に自分は何の手も貸さなかったというわけだ。
 これはレンジフードの汚れの蓄積などからも伺える。
 二人とも身長が高かったわけではないが、僕なら高所作業を女性にさせるのは危険だからと高所作業を買って出るがどうだろう。

 これは性差別に当たるだろうか。当たるだろうな。
 女性(の大半)は少なくとも僕より背が低いし薬品の特性もわかっていないし高所作業にも向かないのだと僕は思っている。

 かように叔母は「綺麗好き」を自称していた割に、一時が万事、見えるところだけ取り繕う性質であった。
 化学の素養もなかったからアルミテープをひたすら貼り足して満足したのだろう。
 この叔母の性格はたとえば吊り戸棚の取手にも表れており、見えるところはそれなりに綺麗なのだが、戸を開こうと取手の窪みに指を入れると内側に蓄積した謎のべたべたが付着する。
 見えない部分において、そういうひどく汚れた箇所が時々あるのではなく、そうでない箇所が時々ある程度なのだ ── 何度も言うけれどここ台所だぜ?
 数十年分のそれを落とすのは一苦労で、しかも分解しないと清掃できないのに(経年劣化にともなう材料の腐食により)分解すらできない箇所があるのだ。

 そうやって叔母に愛されなかった叔父は叔母を愛さず、叔父に愛されなかった叔母は台所も愛さなかった。
 愛されなかった道具たちはメインテナンスもせずに使い潰され、僕の手で処分された。
 しかしシステムキッチンのユニットはそうそう処分できるものでもない。リフォームするにも(家全体や僕自身の)余命が長いわけでもない。
 ただアルミテープで雑に処理された接合部は(それが水分/油分/有機物/金属の複合汚れであるため)処理が難しいのだ。

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 しかしやはり厨が好きである。
 生と死を司り、火と水が交わり、土と風が息吹き、時間さえ停止と加速を自在にされる場所だから。
 血が流れ、骨と皮が剥離され、生きたものはやがて腐敗し、不老を望まれたものが冷凍され、人を存えさせるため
、豊かさの享受のため、精神的な充足のために加工される場所だから。
 遠い昔は穢れの場所だったのだろう。だからこそ神聖なのだと僕などは思うが。

 それで仕方なく清掃を開始した。しまいに(ステンレスの腐食が思ったより深く)グランダまで動員した。

 念のために書いておくが、僕は建築業をしたことはない。コーキングだって独学なのでかなりいい加減である。
 それでも道具は安く手に入れられるし、なんとなくの作業はできる。
 誰だってできる、とまで言うつもりはないが、どうして叔父も叔母も何らの手を打たなかったのかが分からない。まぁアルミテープは貼ったわけだが。

 そういう連中とて慎ましく静かに暮らしていたなら何も文句はないのだが、そういう人ほど偉そうに「私はちゃんとしている」とふんぞり返るので手に負えなかった。
(自分は偉いと他人にジェスチャをする人は、そもそも慎ましくもなければ静かに暮らしてもいないのだが)
 つくづく死んでよかったと思う(今年初の呪詛)。

 そのようなわけで業を煮やした奥様(仮想)が一念発起した結果、僕を焚き付けることに成功し、僕は汚れをさまざまケミカルや道具を使って落とし、コーキングを完了した。実時間にして約2時間。
 業を煮やして一念発起して焚き付けに成功するまで2ヶ月 ── 。
 
<ヒトはみな滅びました>

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 しかしこれで終わりではない。
 似たような経緯を持っているのが台所の出窓部分である。

 設置部がステンレス板でできているのだが、どういうわけか保護フィルムを誰も剥がさなかった。
 知っている人も多いと思うが、全ての保護フィルムはあくまでユーザの手元に届くまでの傷を防ぐためのものであって、その後の傷や汚れから保護するためのものではない。
 建材の保護フィルムも(かなりしっかり張り付いているが)例外ではなく、40年も経過すると部分的に熱で癒着したり紫外線で分解されてボロボロになったりで酷い有様である。
 ケミカル(酸/アルカリ/有機溶剤)も効かないし、熱をかけても剥がれないし、部分的に癒着し、部分的に剥がれ、部分的に硬化し割れた破片が密着している始末……。しつこいようだがここ台所だぜ?

 当初、施工主が剥がさなかったのか、施主の指示なのかはわからない。
 叔母はテレビのリモコンの保護フィルムを剥がさない(剥がれたら今度は調理用ラップで包んでボロボロになるまで使うような)性格なので、叔母の指示だったのかもしれない。
 無知とは恐ろしい。


 ついで窓の断熱があり、最終的に床板の張り替えを行うかもしれないし、しないかもしれない。
 私の余命はさほど多くはないし、そもそも引っ越すことになればこんな苦労もなくなるのだが。






 
 

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[NEXUS]
~ Junction Box ~
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[Engineer]
  :工場長:黒猫:銀猫:
 
[InterMethod]
  -Algorithm-Diary-Ecology-Engineering-Maintenance-Mechanics-
 
[Module]
  -Condencer-Generator-JunctionBox-Resistor-
 
[Object]
  -Camouflage-Human-Tool-
 
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[Cat-Ego-Lies]
  :ひとになったゆめをみる:
 
 
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