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TITLE:
素寒貧の11月。
SUBTITLE:
〜 Called coaled cold beast. 〜
Written by BlueCat

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 気が付くと12月である。上旬も、もうじき終わる。
 11月は糖蜜を使って麹菌や納豆菌を培養し(堆肥づくりに使っ)たり、PS版「Thief Simulator 2」がマーケットから消えて(返金され、所持しているのに遊べなくなって)しまって、代わりにスカイリム(盗賊プレイに最適だし、ついでにドラゴンも倒せる)をプレイしたりしているうちに終わってしまった。
 
 そうなんですよ。スカイリムって、ドラゴンを倒すことができる唯一の主人公であることばかりがフィーチャされがちですが。
 夜な夜な街の酒場で人々のポケットの中をちょっと掃除(スリ)して差し上げて、ついでにスリ取った自宅の鍵を使って深夜や翌朝に忍び込んで、今度は自宅に置かれた使わなそうな金目のものを掃除(泥棒)して差し上げたりもできる(しなくてもいい)という、社会をよくするためのヒントが詰まったゲームなんですね。
 
 僕は決まってカジート(猫人間)でプレイして、泥棒ばかりしています。当然ながら、盗賊ギルドに所属しています。
 先日はどういうわけか暗殺ギルドとして噂される(噂にしかすぎないと思っていたのですが)闇の一党から刺客を差し向けられて、旅の道中が大騒ぎになってしまったのですが、それならいっそあの組織にも参加しようか、っていうのが最近の悩みです。
 
 それから近ごろ吸血鬼、ね。吸血鬼。
 多くありません? 買い物を終えて商店から出たら街の広場で唐突に吸血鬼が衛兵と乱闘を始めていたり、夕暮れの街道を馬に乗ってパートナーと歩いていたら唐突に吸血鬼の集団に襲われたり、しません? 僕はするんですけどね。
 仕方ないから吸血鬼のことを少し勉強して、吸血鬼の姫を自宅(城)に送り届けることにしたんですけれど、そうしたら以前よりもっと襲撃されるようになってしまって困ってます。しまいに吸血鬼の姫様が、今度は自分の拠点に押し掛けてくる始末。
 美人だからいいかな、って部分もありますが、これって立派なストーカ行為ですよね。警察に相談すればいいんでしょうか。
 
 でも街の衛兵はイマイチ頼りないんですよね……。
 男女問わず、僕が全員の武装をスリ取ったせいで半裸だし(スった装備は街の近くの川に捨てた)
 
 そんなわけで毎年「今年プレイして面白かったゲーム5選」みたいなことを書きたいな、と思ったりするのだが、どうせ読者居ないからいいや、と思って書かずに終わってしまう。
 同様の原理で「このゲームが素晴らしい」と感じたとき「ブログに書き連ねたらどうか」と思ったりするのだが、どうせ読者居ないからいいや、と思って書かずに終わる。
 
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 11月は素寒貧だった。
 具体的には、銀行の債務を履行したのち自由に使える預金残高が7800円くらいしかなかった。
 女房子供がいたら大問題になると思うが、僕の場合はたいていの宇宙の法則を無視できる傾向があるので、結局乗り切ってしまった。
 
 本来なら100万円程度は自由に使える預金を残している(僕はもともと貯金などしない性質であるからこれでも貯蓄している方である)のだが、手持ちの不動産に設備(共用ネット回線だの、宅配ボックスだの)を増設した結果、ぜんぶ吹き飛んでしまった。
 ちなみにこれらの設備投資はほとんど回収されない。
「宅配ボックスを設置したので来月から家賃を上げます」という訳にはいかないものだ。少なくとも僕が入居者ならそうしないでくれと思う。
 
 それでも設備を増やすのは、僕が棲んでいたらそのほうが快適だからだ。
 様々な理由で人は居を構える。
 職場や学校や家族や親戚や所有している土地建物や収入の都合で、やむを得ずその場所に棲むということも多い。
 
 自由の代名詞のように生きている僕ですら、ランニングコストが格安だとか、介護や交友の都合でこの場所に棲んでいる。
 姉が死んだら引っ越してもいいとは思うが、そのときはこの土地を売るなり収益物件を建てるなりしなくてはならないだろう。
 事情は個々様々と思う。
 ただ自分がそうであるように、日常に疲れた時に心安くいられる場所が人といわずすべてのイキモノには必要であろうし、その場所の利便についてあれこれ思い煩うことなく済むのはとても大切なことだ。
 
 入居して個人で回線を契約する、となればお金も掛かるが時間も手間も掛かる。
 宅配便の不在票が入っていれば、荷物のない不便ももちろん再配達手続きの手間も掛かる。
 ヤマト運輸に勤務していたこともあるが、再配達を嫌うドライバーもいる(僕は気にならなかったが、少なくとも配達が完了しないことを好ましいと思ったことはない)。
 
 だから僕個人の収益性という点では一時的にマイナスでも入居者や社会にとってプラスになると思って実行した。
 その未来を僕は買ったことになる。
 入居者にとって快適だということは、その収益物件の価値が(潜在的にであれ)上がることを意味する。
 価値が上がれば、収益性の低下をより緩やかにする程度の効果はある。結果、僕も社会も損をしない。
 
 そうした「損して得を取る」という思考を僕は昔からしている。レストランのウェイタをしていた頃と変わらない。
 愛想良くきめ細かいサービスを提供しようと、テキトーで雑な接客をしようと、時給で働くバイトには関係ないし、社員だとしても給与が上がるかどうかは売上げと人事次第である。
 そう考えてしまえば、皆、接客業などしたくなくなってしまうだろう。あるいは少なくとも高いモチベーションや目標を持ち続けることは困難になる。
 
 誰かが喜んでくれるとか、誰かにとって居心地のいい時間を提供できるということ、それが仕事として成り立つことの素晴らしさを僕は知っていて、それはひとつの理想であり、収益とサービスはつねに正比例的に同期しているわけではない。
 しかし最終的に、収益を上回るサービスは損失ではなく収益を生む。
 現状のシステムで充分だとしても、余計なこと、無駄なこと、ふと気になったことをカタチにしてゆくことが、未来を作る。
 仕事というのは本来そういうものだとさえ思っているし、そうでないビジネスや組織を嫌っている。
 
 ために僕は機械入力でオーダするタイプの店を未だに好まないのだ(キャッシュレス決済などもってのほかだ)。
 いやもちろんそのうちシステムが改良されて、メニューの品目についてのヘルプ(材料、産地、アレルギィ食材表記、調理法、歴史、文化的背景などの)項目が表示されるようになるかもしれない。それはそれで楽しそうだ。
 
 一方で条件付けされた家畜のように、ボタンを押したら食べ物が出てきてそれをただ食べることにお金を払うというのは、システマティックで効率的で無駄のない均質なサービスだと思うがいささか味気ない。
 だからなるべくそういう未来にお金を払いたくない。結果、人間がきちんとサービスしてくれる店に行くことになる。
 
 素寒貧の時は家で雑炊でも食べるしかないのでそうしていたが。
 
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 貧しさというのは慣れる。僕などすっかり慣れきってしまって、恥ずかしいとも思わなくなった。
 それに電気がガスや水道が止まったからといって、必ずしもその人間が愚図だとは限らない。
 まぁ僕は愚図なので、今でも支払いを忘れた電気や電話回線が止まりますが。
 
 生活に困窮しているからといって、その人を無知だ無能だと、自己責任論的に誹(そし)るきらいのある社会を、僕は嘆かわしく思っている。
 自由競争資本主義の社会の原則は「能力がある人はそのぶん豊かに暮らせますよ、その自由を保障する社会ですよ」ということであって、だからもちろん保障されているのは自由であって豊かさではないのだけれど、だからといってその自由の中で(少なくとも経済的に)豊かでない人を「だからお前は無能だ」と嗤うのは自由だけれど、生きることもままならない人について「無能で無価値なら当然だ」と断ずるのは冷酷で非道なありようだ。
 仮に「有能な」人間がそのように振る舞うのだとして、それならそうした有能で非道なありようを人間の生きる姿だなどと僕は思わない。僕だけは思わない。
 
 能力がなくても、知恵が回らなくても、知識がなくても、苦労はするかもしれないけれど楽しかったり嬉しかったりすることが、毎日少しくらいはあるというのが幸せなことであるから、そういうものが実現するような未来を描くのが良いのではないかと思うのだ。
 
 この社会はいつの間にか、お金ですべてを解決しようとしている。
 能力も、知恵も知識も労働力も、楽しさも嬉しさも、苦労を減らすこともお金だけで解決できるし、お金がなければ解決できないと思っている。
 しかし能力や知恵は経験や環境によって、知識は行動によって、労働力は人柄によって、楽しさや嬉しさは価値観の持ち方で、苦労を減らすことや利便を増やすことは小さな工夫や発明によって、解決できることも多い。
 
 それにお金があっても幸せだとは限らないし、お金がないからといって(ときどき電気が止まるとして)それが必ず不幸だとも限らない。
 大人になると「お金を使うこと」でしか遊ぶことができない者も多く見かけるが、遊びというのは本来タダでもできることだ。
 
 歩いたり走ったり、近所の道の角をひとつ曲がるだけで知らぬ草花があり(個人的かつ本来的には)見たくもないし近づきたくない虫に出くわすこともある。
 手を動かし、脚を動かし、思いを巡らせるたび、大人になっても発見や驚きがある。
 それを感じられなくなるというのは、それだけ鈍感になったということだ。
 足の裏のかすかな感触の違いや、道具を振るう僅かな加減の陰に、自分が知ったつもりで理解していないことが隠れている。
 
 もちろん楽しいことばかりではない。
 たとえば草取りをしていると虫も草花も殺すことになる。もともと虫が(一部を除いて)好きではないため嫌な気分になることもある。
 
 忌避する対象を視界に入れたくないという人は多いが、非常に動物的だと思う。
 人間らしさとは、忌避する気持ちも楽しむような、メタ心理を持っているのではないか。
 たとえばホラー要素のあるフィクション作品を「いやぁあの血みどろの表現とか、垂涎ものですよ」と語る人がいたらそれは異常だろうが、「怖いな、ちょっとイヤだな」と思いつつ、そのスリルを味わいたい(楽しみたい)と思う気持ちがメタなのだ。
 
 イヤなもの、嫌いなものはすべて殺すか逃げるかする、というのは非常に効果的だが、短絡的で、多様性だとかを謳う社会にはそぐわないだろう。
 今の社会は口先ばかりの倫理や正義で塗り固められつつあるが、仮に多様性が正義なら、必然正義もまた多様化する。
 その多様化した正義は必ず新たな対立も生む。熊は殺すのが正義派閥と、熊は殺さないのが正義派閥はいつも対立しているし、きのこの山派閥とたけのこの里派閥の争いも決着を見ない。
 それでは結局、今までと何も変わらないではないか。
 
 マスメディアであれSNSであれ、人の正義をくすぐる話題に多くの人が熱を上げる。
 おそらく自身の自尊心であるとか自己同一性であるとかが、義憤によって満たされるのだろう。
 自身の信じる正義が絶対だと思うのは、原理主義的な宗教にも見受けられるもので、まぁだいたい殺し合っている。
 カミサマを奉じた果てが殺し合いとは、じつに動物的ではないか。
 
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 きっと正義は、人間の手に入れた便利な道具の一つだろう。
 いかなる蛮行もそれによって正当化されてきた。
 あるいは今もされているし、今後カタチを変えるとしてもその概念は残るだろう。
 
 なぜならそれは美しいからだ。人工的でありヴァーチャルであるが故の、曇りひとつない、歪みもない、非現実的な美しさをたたえている。
 だから多くの人がそれを希求し、それを自らの内にあたため、それを振るうことに喜びを感じる。
 
 僕の知っている丘海賊はよく「男は殺せ! 女は犯せ!」と叫んでいるが、あれもあれで海賊なりの正義なのだ。
 文明国家のそれと相容れないというだけで、現代社会のひとつの正義を正しく語っている。
 己の集団に下って労働力(戦闘力)として使えない男など殺せばいいし、セックスの役に立たない女も殺せということだ。
 
 先に述べた「無能が苦しむのは自己責任」というのと何が違うだろう。
 金のない者や、外見の美しくない個体は無価値だから死ねとこの社会は(明に暗に)いつも言っていて、その道義(皮肉です)を賞賛する人間も少なからずいる。
 議員ですら多数決原理を正しく働かせるための労働力をいつも必要としている。
 徒党を組むことは多数決原理の社会では正義だから当然だ。
 
 私はケダモノなのでいずれの価値観を否定する立場にもないが、同時に理解もできない。
 正しさは正しさであって、数の多少によって変わるような「正しさ」など、その場しのぎの策や言い訳に過ぎない。
 
<さみいんですよね>
 
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 社会はまだ戦争をしているし、この国家はお金で解決することしか考えなくなってしまったから、国民もそういう政策批判しかしない人間ばかりになった。
 皆それで、利口そうな貌をして満足している。のどかであり、牧歌的でさえある。
 
 国策というのはお金のことをどうするか、お金のことをお金でどうするか、というのを決めることだったろうか。
 ずいぶん単純な作業であるが、それが正しいというなら正しいのだろうし、つまり人間らしいのだろう。
 
 この国は未来を買わなくなった。企業も人間を買い叩くようになって久しい。
 人間たちが、安く商品を買い叩き続けた結果だ。
 口を開けば金のことばかり。ニュースなど見るのも馬鹿馬鹿しい。
 
 我々はどんな未来を買うべきだろう。
 そして売りつけるべき、どんな未来を作るとよいのだろう。
 
 財布の中にお金がないとして、果たして未来は手に入らないだろうか。
 人間どもは、何も作れなくなったのか。
 
 
 
 
 
 
 

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[NEXUS]
~ Junction Box ~
 
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[Engineer]
  :工場長:青猫α:赤猫:
 
[InterMethod]
  -Algorithm-Diary-Ecology-Engineering-Link-Mechanics-Stand_Alone-Style-Technology-
 
[Module]
  -Condencer-Connector-Convertor-Generator-Resistor-
 
[Object]
  -Human-Koban-
 
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[Cat-Ego-Lies]
  :君は首輪で繋がれて:
:ひとになったゆめをみる:
 
 
 
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