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TITLE:
余命再計算。
 
Written by BlueCat

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230511

 昨日は定期検診。
 内服薬が残り少なくなっていて、病院近くのビジネスホテルに当日予約が可能だったため、早朝のうちに庭仕事を終えて、午後一番で病院に向かった。

 前橋で知り合った友人と酒盃を交わし、0時を回った頃、どうにも眠くなってホテルに戻る。
 よくよく考えると10日は0時に眠って4時に起き、作業を終えてそのまま前橋に入ったので、昼寝をしていなかった。

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 今朝は5時半に目覚め、寝直すか考えたのだが通勤ラッシュが始まる前に前橋を発つことにした。
 車のルーフをオープンにして走ったが、気温が13℃ほどで肌寒い。
 しかし暑くなったらオープンルーフにする事は出来なくなるから、このくらいがちょうどよい。

 帰宅後、堆肥を切り返して(まだ早朝)から昼寝の準備をしていると、BP(高校時代の友人です)からメール。
 最近、彼は交通手段のためのバイクを探しており、その下見に僕を連れ出す。

 二店舗ほどを回って昼食。
 うちに迎えに来たときは「今日はこの、いつもと違ってさっぱり系のラーメン屋に行こうと思う」と言っていたのだが、彼は空腹になると食欲によるクーデターで理性を失い、IQが2桁くらい削られてしまう。
 結局フライングガーデン(関東圏に展開するハンバーグレストラン)に行くことに。
 さっぱり系はどこに行ったんだよ。

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 定期的に(むしろ毎日のように)余命計算をする。
 最近気付いたのだが、僕の可処分時間は、一般的な人のそれと比べるとすでに2倍近くに到達している。
 独身専業主夫という極めて異質な生活様式を送っているので、睡眠時間も含めて自由裁量で行動できる。

 もちろん2日連続で眠り続けることもあれば、昨日のように数時間しか眠らないこともあるけれど、基本的には「眠くなったら眠り、目覚めたら起きて、なるべくしたいことだけをして、したくないことをできるだけ後回しにする」という、野良猫のような暮らしである。
 飼い犬のように誰かのご機嫌を取る必要すらない。

 それでも肉体的な制限はあるから、だいたい平均的(あるいはそれ以上)な睡眠時間を消費する。
 食事の回数は少ないが、掛ける時間は、おそらく普通の人と同じ程度だ。つまり僕は食事をかなりのんびりする傾向がある。急ぐ用事がないから当然と言えば当然だ。

 残りの時間のほとんどについて、多くの人は何らかの労働を行う。
 もちろん僕だって行っているが、可能な限り自動化している。
 我が家の働きもの第一位は洗濯機で、次点で食洗機、三位はエスプレッソマシンだろうと思われる。
 これらが僕に与えてくれる自由時間は非常に大きい。

 その他の雑務を含めても(たとえば炊事や掃除、庭仕事にしても)僕からすれば半分は遊びだ。
 なんといってもしたくないことはいくらでも後回しにすることができる。

 基本的に、誰にも叱られない。

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 理想的な時間配分を、睡眠8時間、労働8時間、余暇8時間と考えた場合、僕は睡眠8時間、余暇16時間ということになる(厳密には専業主夫らしく、もう少し生活に必須の労働をしているが)。
 結果、僕の可処分時間は一般的な(あるいは一般に理想とされる)可処分時間の2倍と概算できる。

 およそ45歳からの余命で20年を設定しているが、可処分時間だけで考えれば40年分近くが発生することになる。
 被雇用者で65歳定年になり延長雇用などを行わず、定年後から今のようなぼんやりのんびりスタイルになった場合を考えると、75歳までの分の可処分時間を得られる計算である。
 延長雇用するならさらに長い寿命を過ごしていることに等しくなる。

 だからいいだろう、羨ましいだろう、という話ではない。
 もう十分生きたんだからどうでもいいじゃないか、という話だ。

 僕は時間ケチなので、時間というリソースをもっとも有用だと断じて疑わない。
 さらに言えば7歳からずっと、自由というものに憧れていた。
 そして同時に、いつか自分を殺すことを希っていた。

 ネコノカミサマにお願いをしたおかげなのか、時間も自由も、思った分だけ手に入った。
 絶望というのは、比較対象となる希望がある間だけは正しく絶望として機能するので、希望を持たなければ、絶望すら放棄してしまえる。
 僕は自分に希望しないから、自分に絶望しない。

 誰かの役に立ち、世に人に後に称えられるような輝かしい痕跡を、言い換えれば黒くくすんで固く乾いた血糊のような傷跡を、誰かの中に残すことを望まなくなった。
 自分以外の誰かにとっての、良き何者かとして存在することを望まなくなった。

 良きにつけ悪しきにつけ誰かを傷つける生き方しかできないなら、そして死ぬことさえ誰かを傷つけてしまうなら、死ぬまでは生きて、そのあいだ関わる人間を減らしてゆくしかない。
 それが正しいとか善良だとは思わない。ただ僕に最適だとは思う。
 
 生きることは呪いのようだ。僕は自分ひとり満足に殺すことができないまま死ぬだろう。
 もう十分生きたし、これ以上、別の生き方を望んでいないのに、時間だけが ── いずれの限りこそあるにせよ ── 有り余っている。

 誰かにこれを譲ることができたらどんなにいいだろう。
 お金は寄付することができるが、寿命や時間は譲ることができない。
 交換や共有することは許されない。
 それは誰かと関わることを意味してしまうから。

 放り投げるように。
 放り捨てるように。
 匿名の何者かとして、モノとしてのリソースと同じように、時間も分け与えられたらいいのに。

 でもそれはできないから。
 淡々と寝ては起きて、考えて昼寝をして、イキモノたちを殺して、育てて、また殺して。
 そしていつか気が変わるかもしれない自分のために、本当に大事なことだけを記憶して、それ以外を記録する。

 日数にしておよそ6500日。
 きっと何かを為すには短く、何も為さないには長い時間だ。
 だからその目的については考えずに、呼吸をするように、寝入るように日々を送るしかない。

 あるいは内緒の願い事をして、それをひた隠しに隠して生きるしかない。

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 帰宅してからキャンピングキャビンで昼寝。
 エアコンも情報端末の充電もタダなので、部屋に篭もるより安上がり。
 問題は、この中でいくら眠っても身体の疲れが取れないこと。
 睡眠環境については、もう少し改善した方が良さそうだ。

 日中が暑いため、身体が二部睡眠制に移行しようとして長い昼寝をするのだが、朝夕寒いため、夜も寒くならないうちに眠ろうとしているような気がする。
 おそらく体内深部温度と外気温の相関性があるのだろう。
 僕の身体は、他の人よりずっとポンコツなので、おかしな現象が多い。

 とにかくこのところ、ちょっと油断すると気怠くて眠い。
 カフェイン剤を飲むべきか悩むが、あまり意味がない気もする。

 日中はとても暑い。
 雨が降る予報があるようだが、雲ひとつ見えないまま夕方まで眠る。







 

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[NEXUS]
~ Junction Box ~
 
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[Engineer]
  :青猫:
 
[InterMethod]
  -Algorithm-Darkness-Diary-Life-Maintenance-Memory-Stand_Alone-
 
[Module]
  -Condencer-Generator-Resistor-
 
[Object]
  -Car-Friend-Garden-Human-Memory-Poison-
 
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[Cat-Ego-Lies]
  :ひとになったゆめをみる:
 
 
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