昼より少し前に起床。
タイルマットを敷いて、いよいよ書架の設置が可能になるが、書架は納屋の中にあり、何度か屋外用暖炉(どう考えても焼却炉のことであるが、メーカの公称は「屋外用暖炉」である)を使用しているため、灰や埃が積もっている。
外装を軍手で撫で落として、玄関に運び込む。
気付けば午後である。
夕方までかかって、ようやく書架の設定が終わる。
夕方になってシャワーを浴びて、前橋の止まり木へ。
感染者数の過半が、僕の棲む太田市だったときから、市外はおろか自宅を出るのも避けていた(普段から引きこもりだが)。
ようやくそのバーが営業を再開したとは聞いていたが、今度は僕がワクチン接種で体調を崩していたので、今日明日が頃合いだと判断したのである。
(3日後には再接種だし)
スーツに着替えてから、猫のトイレとタッパー2つ(餌と水を入れるのに使う)と猫用毛布を軽トラに積んで出掛ける。
当たり前のようにアヲが肩に乗る。
行きがけの社内でビジネスホテルの予約をする。
僕はとんでもなく孤独だけれど、とんでもなく自由だと認識する。
書架を設置しているあいだ、いつ行こうかと迷っていたのだ。
シャワーを浴びている間に決定し、スーツを着る間に一泊することを決定した。
思い付くまま行動できる。
その責はすべて僕に還元されるから、たとえば裏庭の木を伐採している最中に、はしごから転落して重傷を負った場合、僕を助ける人は基本的に存在しない。
翌日になって会社の人間が「出勤していないから様子を見てこよう」なんてことにもならない。
だから危険な作業についてはあらかじめ妹に連絡をしたり、仮想奥様による監視を脳内に常駐させることになる。
一般的な家事も、リフォームなどの特殊な作業も、家具を選んだりといった特殊な購買活動も、すべて自分で制御して実行している。
こんなに自由で、こんなに思い通りに実行できるものなのかと、正直驚いている。
もちろん身体が単一なので、一度に複数のことができない。
だから作業の進捗は遅いし、専門的なものについては仕上がりも「まぁまぁ」であれば合格ラインだ。
なあに、生きているというのは「まぁまぁ」の線のあたりをぐにゃぐにゃと低空飛行していれば上出来なのだろう。
バーで、パイプを常用しているという大学生と友達になる。
211102
軽トラで寝ているアヲが気に掛かって、4時間ほど眠ったところで目覚める。
通勤ラッシュを避けて、しかし(僕にとっては)それなりに早い時間にチェックアウト。
車の中でアヲはおとなしくしていた。
一度帰宅してから、ふたたびベッドフレームを見るために市内の家具屋へ。
結局のところ、廉価な商品しか扱っていないところは、それなりの商品しか置いておらず、一方で高級な商品しか置いていないところは稀にアウトレット品が置いてあってもかなり高額であるということがわかる。
作りはそれぞれで、費用対効果はそれを見る人が決めるより他にない。
Amazonのカートにもベッドフレームを入れてあるのだが、なかなか決済する気にならず、もう少し実店舗を見ようと思っている。
午後は電気設備の工事。
コンセントの増設と、電灯スイッチを蛍スイッチ(消灯時に、ランプが光ってスイッチの場所が分かる、あれである)に変更し、一部のカバーを新品に変える。
バスルームと台所の間にある、勝手口に繋がる通路に突っ張りポールを設定し(洗濯ばさみのピッチハンガなどを一時的に吊したりするのに使う)、その通路の天井に人感センサライトを設置する。
夕刻近くなってから、もうひとつの書架を組み立てて設置。
昨日よりは早くできた。
これで書類キャビネットを左の書架の前に設置すれば、書架コーナーの設定は終了だ(隠れた書架には真面目な本を置こうと思う。見える書架には、イヤラシい写真集でも置いておこう)。
冗談はともかく、僕の副反応の様子を見て、BPの休みの日を押さえなくてはならない。
<お気に入りのアルミボールと猫>



